実家から持ち帰った荷物の中に、かつてドイツはライプツィヒ「10月18日通り」の学生寮に住んでいた頃、部屋の壁に貼っていたドイツ鉄道(Deutsche Bahn)の路線図が出てきた。



さすがに経年劣化でボロボロになっていたけれど、なんだか手放せなくて、作業部屋の引き戸に貼ることにした。

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留学時代は土日や長期休暇を利用して、よく鉄道の旅を楽しんだ。
そもそもこの路線図は、留学に際して日本でジャーマンレイルパス(German Rail Pass)を買った時に付いてきたものだと思われる。
今でもあるのか調べてみたら、モバイル化していて時代の流れを感じた。

留学中はドイツ鉄道のバーンカード(BahnCard)を持っていたので切符は割引料金で購入できたし、週末にはよくシェーネス・ヴォッヒェンエンデ・チケット(Schönes-Wochenende-Ticket)を使った。
このチケットは週末=土日限定でドイツ鉄道の鈍行列車などが乗り放題というお得なチケットで、当時日本円にして2,100円程度だったという記憶がある。
一度このチケットを利用して、友人と「あてはない旅」と称して、ライプツィヒから適当に乗り継いで北上し、シュヴェリーン(Schwerin)バード・クライネン(Bad Kleinen)リューベック(Lübeck)と乗り継いで、バルト海沿岸のトラーヴェミュンデ(Travemünde)まで行ったことがある。

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海からだいぶ遠い街に住んでいたので、駅に降り立って海が見えた時は、感激もひとしおだった。
到着したのが18時くらいで、「あてはない旅」なのでもちろん宿泊先なんて予約もしていなかったのだけど、列車の中で見かけた老夫婦と犬が歩いて行く方を追いかけていったらホテルに着いて、さらに空き部屋があったのは幸運だった。
無計画なりにも、なんとかなったのだ。
でも、さすがに翌日の帰りは特急列車も使いながらライプツィヒまで戻った。

今ではそういう旅行がなかなか難しくなってしまったけれど、こうして路線図を見ながら、頭の中でいろんな街を訪れている。