ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

カテゴリ: トルコ

この日の午前中はオンラインミーティングがあって、この日のプレゼンの担当は私だったので、結構前から準備していたのだった。
そしたらよりにもよって真剣に説明しているときに、外を石焼き芋の販売カーが通り掛かり、「いーしやーきいもー、おいもー」のアナウンスをフルコーラスで配信してしまう事態に。気温摂氏30度近くもある6月に、まさかの石焼き芋。参加者全員大爆笑。もうせっかくのプレゼンが全部持っていかれてしまった。以後私に「石焼き芋の女」というあだ名がこっそり付いていたとしても、それはもう仕方がないと思っている。


そんなこんなでやさぐれかけていたのだけど、昼過ぎには予定も空いたので、前から気になっていたイラン・トルコ・ウズベキスタン料理の人気店「レストラン ザクロ」で遅めのランチタイムを過ごすことにした。特に気になっていたのは、その店構え。谷中銀座商店街の入口に差し掛かると、ひときわインパクトのある一角が目に入るのだ。

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店内に入ると、天井に一面のトルコランプ。ここは雑貨店も兼ねているのだ。カラフルでエキゾチックな雰囲気に、日本にいることを忘れてしまいそうになる。

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そして、靴を脱いでレストランスペースへ。レストランスペースといっても、テーブルは椅子はなく、座布団の上に座り、カーペットの上で食事をするというスタイルになっていて、それがまた新鮮だった。壁の方ではスタッフが手を動かしながら何やら雑貨らしいものを作っていた。
その傍らで注文したのはこちらの「ピロシキセット」、なんと500円。

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選べるスープは豆のスープを、選べるピロシキはチキンにした。ピロシキはウズベキスタン風とのことで、油っぽくない分厚い生地が特徴的だった。うん、たぶん揚げていない。

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ナイフを通すと、チキンのミートボールがぎっしり。大きさは小ぶりながら密度が濃かったので、しっかり味わえた。
シャキシャキのサラダにはミントも入っていて、野菜をたっぷり食べられたのも嬉しかった。


帰りに、店頭にあったオリジナルマスクも購入。

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装着しても涼しい素材で作られているらしい。青い目玉のお守りナザールボンジュウがモチーフになっているので、何か良いことがありそうな予感だ。

日暮里での2019年最初の忘年会を終えて、向かった先は成田空港。空港に到着したら出発時刻が30分も早まっていたのでかなり焦りながらも、ターキッシュ・エアラインズに乗って、まずは飛んでイスタンブール

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空港に降り立って、ちょっとした違和感があった。2015年9月に訪れた時の記憶と比較して、はるかに規模が大きく、そして新しい。まるでまったく別の空港に来てしまったようだった・・・というか、実際まったく別の空港だった。気になって調べてみたところ、ここは2018年10月に開港したばかりの「イスタンブール空港」だった。


セキュリティー・チェックを終えて進むと、ひときわ目を引く巨大なオブジェを発見。

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この中央に立つと背中から翼が生えた写真が撮れる仕組みになっていて、絶好のインスタ映えスポットだと思われたのだが、大勢の見知らぬ人々を前にひとりでチャレンジする勇気を飛行機に置いてきてしまったので、ひっそりと場を去った。ちなみにこれはホルヘ・マリン氏(Jorge Marín)というメキシコ出身の彫刻家の作品で、同様の翼のアートは世界各地に設置されていて、名古屋の白川公園にもあるそうだ。


乗り換えまでだいぶ時間があったので、プライオリティ・パス(PRIORITY PASS)で利用できる"IGA LOUNGE"で休憩することにした。

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このラウンジも、今まで私が利用したラウンジの中でも最大級の規模で圧倒された。端から端まで歩くだけで、それなりのウォーキングになりそうだった。


そして乗り換えた飛行機は、約3ヶ月ぶりのブダペスト・リスト・フェレンツ国際空港に到着。

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窓から予想外の雪景色が見えてビックリした。12月に雪が降るのは、ブダペストでもなかなか珍しいと思われる。私、「雪女」というより「晴れ女」のはずなのだけど、まあたまにはこういうことも起きてしまうのだ。


ともあれ、またほんの少しだけ、ドナウの東=ブダペストで過ごすことになった。ほんの、少しだけ。

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