ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

カテゴリ: セルビア

<前編>はこちら


引き続き、セルビア北部、ヴォイヴォディナ自治州の州都ノヴィ・サド(Novi Sad)の旧市街を歩く。 

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実は、この時点で時刻は15時50分頃。だんだんと暗くなっていく景色に若干不安になり始めたりしながらも、

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路地裏の雰囲気にすっかり魅せられながら街中を歩いた。

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ほどなくして、ドナウ公園(Дунавски парк)に到着。ちょうどクリスマスマーケットが開催されていた。

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公園を突っ切って、この街で一番行きたかったペトロヴァラディン要塞(Петроварадинска тврђав)へと向かったのだけど、ドナウ川にかかる橋に差し掛かった頃には先ほど感じた不安はますます濃くなっていた。

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この時点で16時18分。ということは、向こう岸に着く頃にはあたりは真っ暗。というわけで、対岸から眺めるだけにとどめ、再び旧市街に戻ることにした。


予感は的中して、街のシンボルのひとつでもある聖処女マリア教会(Римокатоличка црква имена Маријиног)に着いた16時52分時点でこの空。真っ暗

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このあたりでもクリスマスマーケットが開催されていて、観光用の馬車も出ていて、とても賑わっていた。

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くどいようだけど、まだ17時前なのにこの暗さ。まだまだ夜は長かった。

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その一角に、かわいらしいワンちゃんたちを発見。

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普通にみんな撫でたりしているので、そういうスペースなのかと思いこんでいたところ、すぐにワンちゃんたちはその場を離れてどこかに行ってしまった。よくよく振り返ると首輪もしていなかったし、なんだかとても不思議な空間だった。


キラキラと光るコカコーラ・ハウスも見つけた。

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よく見ると、壁面はコーラの瓶でできていた。それがライトアップされると、なかなかおしゃれな空間となっていた。


まだ17時すぎだったのだけど、あたりがどんどん真っ暗になっていくので観光はここで終了。本当に、また日の長い季節に改めて訪れたいと思った。 次の日の準備もあるので、ホテルに戻った。40分くらい歩きながら。

ブダペストを朝出発し、バスはセルビア北部ヴォイヴォディナ自治州の州都ノヴィ・サド(Novi Sad)に到着。バスターミナルは鉄道駅に隣接していたので、駅舎の中に入ってみた。

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なんとなく、雰囲気がボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都サラエヴォ(Sarajevo)で見た駅舎と似ているような気がした。


駅舎の外に、なかなか年季の入った機関車の車輌を発見。

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あらかじめBooking.comで予約していた「ホテル ノヴィ・サド(Hotel Novi Sad)」は、バスターミナルの真ん前に位置していた。中心地からは少し離れているが、翌朝にまたバスに乗るので、このロケーションは便利だった。

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一旦チェックインしてから観光に出かけることにした。

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階段の踊り場からバスターミナルと鉄道駅の様子が丸見えだった。

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20分ほど歩いて、旧市街に到着。

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こうして景色を見ていると、ハンガリーの地方都市にいるような気分になる。実際約100年前まではハンガリー領に属していたこの街は、ハンガリー語名で「ウーイヴィデーク(Újvidék)」という。さらに、ふと見つけた教会にハンガリー語を話している若者たちが入っていったのを見て、ますますそんな気分になってしまった。

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この時点でめちゃくちゃお腹が空いていたので、セルビアに詳しい友人が教えてくれたホテル兼レストラン「フォンタナ(Fontana)」でランチタイムに。

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お肉料理のミックスプレートを注文したら、まさかのボリュームでやってきてびっくりした。

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詳細は「本宮じゅんの欧州美食探訪記」でも紹介するとして(※時期はまだ未定)、なんとか完食したあとは、旧市街をさらに歩いた。


<後編>につづく! 

約3ヶ月ぶりにブダペストに来たものの、最初の1週間は諸々の用事に忙殺されてしまっていて、ほとんど観光はできなかった。しかも寒かったし暗くなるのも早かったしで。でも、土日くらいはちょっとだけでも遠出をしたくて、数週間前からフリックスバス(FliXBUS)のアプリを開きながら、あれこれと行き先を検討していたのだった。
それにしても、どういうわけかアプリがウクライナ語表記のまま変更できなくて、なかなか苦戦した。


おそらくウクライナ旅行中にも開いていたことも原因なのだろうけど、もうあれから5ヶ月も経過しているのだから、そろそろどうにかなってほしいものだ。


ちなみに行き先候補は今回も、かつてのオーストリア=ハンガリー二重帝国もしくは旧ハンガリー王国の領土に限定。それが私のスタイル。結果、約2年前に訪れたセルビアのスボティツァ(Subotica)のリニューアルされたシナゴーグを見たかったし、



どうせだったら初めての街にも訪れてみたくて、そういえば「世界の旅行先ベスト10 2019」の第3位にノヴィ・サド(Novi Sad)がランクインしていたよねってことを思い出して、



行き先をこの2都市に決定。まずはバスでノヴィ・サドまで行き、帰りにスボティツァに寄りつつブダペストに戻るという行程にして、やや弾丸ながら1泊2日で旅することにした。


そんなわけで、土曜日の早朝にブダペスト9区のネープリゲト(Népliget)の長距離バスターミナルに到着。

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ところで、バスに乗り込む前に売店に寄ったら、新聞の一面がハンガリーのオルバーン首相と安倍首相のツーショット。ちょうど前日に東京で首脳会談があったことを報じていた。

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自分へのお土産に買って帰った。そして、これがあとになって役に立つなんて、この時は思ってもいなかった。


晴れ女だったはずなのに、残念ながら車窓からの眺めはどんより灰色の景色。

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景色を充分に楽しむこともできず、

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おかげでよく眠れた。


バスはセルビアとの国境付近のレスケ(Röszke)の検問所に到着。

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よく見えないけれど、この向こうがセルビアの地。

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パスポートコントロールを終え、バスはセルビア国内を走り、出発から約5時間ほどでノヴィ・サド(Novi Sad)に到着。

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天気が若干持ち直しているようで安心した。それでは、観光スタート!

おそらく2017年の夏にセルビアに行った際に自分用のお土産に買ってきたキャンディー「ネグロ」(Negro)を2019年の冬になってやっと開封。
 
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だって開封するのがもったいなかったのだもの。それに、結局それ以来セルビアに行く機会もなかったのだ。


パッケージを見る限り、ハチミツライム、そしてミントのフレーバー・・・と思っていたらTwitterのフォロワーさんからこれはミントではなく緑茶だと教えてもらった。包み紙を開けるとパッケージの通り、中身のキャンディーは真っ黒

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口に入れるとまず感じられたのがミルクの味、そしてほんのりハチミツの味。これは日本人の味覚で普通に美味しい味わい。でも、あれ?ライムと緑茶はどこ行った?なんて思っていたら、しばらく口の中であじわっているうちに、その中からそれらしき部分が出てきた。


ちなみにハンガリーでも「ネグロ」(Negro)という名のキャンディーがあって、私もちょくちょく買ったりお土産にしたりしているのだけど、どうやらこれとはまったくの別物の様子。 でも本当に関係がないのか、そのへんもとっても気になるところである。

ハンガリーのセゲド(Szeged)からセルビアに入り、スボティツァ(Subotica)を経て首都ベオグラード(Beograd)に到着。
ランチは滞在先のアパートメントのオーナーさんがオススメしてくれたバルカン料理のお店「Cica Čevabdžinica」へと向かった。彼曰く、「ベオグラードで一番美味しくて安い」とのことだ。


メニューを見ながら、プリェスカヴィツァ(Pljeskavica)バニャ・ルカ風チェヴァプチチ(Banjalučki Čevab)などを注文。




いずれも大きなパンとともに結構なボリュームでどどーんとやってきた。スパイスが効いたお肉もジューシーで旨味たっぷり。肉食系には堪らない。また、パンも外がしっかり中がふわふわでとっても美味しかった。




店内の奥はこんな感じ。


ちなみにこのお店は、クネズ・ミハイロ通り(Kneza Mihaila)の近くにあるのだが、最初正面に看板が無くて気付かず、何度も辺りを往復してしまった。


写真では見切れてしまったのだけど、後で外壁に店名が書いてあることに気付いた。反対側から来たからわからなかった。
でも、そういうのも含めて「地元の人々が通うお店」ってことなんだよね。



所:Djure Jakšića Broj 11. Beograd, Republic of Serbia
TEL:+381-63-1311000

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