ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

カテゴリ: スロヴァキア

ハンガリー北部郊のエステルゴム(Esztergom)に行った時、ドナウ川の対岸のスロヴァキアの街シュトゥーロヴォ(Štúrovo)のスーパーで見つけて買ってきたチーズ。

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右下に「伝統的なスロヴァキアのスペシャリティ」と記載されているし、右上の方にスロヴァキア国旗をイメージしたロゴがあるのだけど、このパッケージデザインがどうしてもハンガリーの国旗をイメージしてしまうのは、私だけではないはず。


ちなみにスーパーの中で見る文字はほとんどすべてスロヴァキア語だったのだけど、店員さんからは普通にハンガリー語で話しかけられた。それもとっても不思議だった。

ハンガリー国内に留学中の日本人の友人がブダペストに遊びに来てくれたので、ちょっと足を伸ばして近郊のエステルゴム(Esztergom)へ。そんなに久しぶりでないと思い込んでいたら、約1年ぶりの訪問だった。


ハンガリー・カトリック教会の総本山でもある大聖堂に始まり、

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ローマ教皇より戴冠される初代国王イシュトヴァーン1世の像
 
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そして、ドナウ川にかかるマーリア・ヴァレーリア橋(Mária Valéria híd)と、その対岸スロヴァキアのシュトゥーロヴォ(Štúrovo)の街並みの景色を眺めてから、

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橋を渡って上陸し、スーパー「BILLA」で、今回も「コフォラ(Kofola)」を購入。

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なんだかここまでが私の中でもはや定番ルートと化している。


スーパーの中で目に見える文字はスロヴァキア語だけなのに、店内ではスタッフもお客さんもほとんどがハンガリー語を話しているのは、とても不思議な感覚だった。
約100年前までは同じハンガリーだったわけだし、まだハンガリー系の住民も多いのだろう。 

自分のではなくて、友人のスロヴァキア土産でいただいたハチミツのお酒「メドヴィナ(medvina)」を開栓。

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ひと口味わうとハチミツの風味が口いっぱいに広がった。


ブラチスラヴァ城ミハエル門がデザインされているボトルがとってもかわいいので、飲み終わったあとも記念にとっておくことにした。
素敵なお土産、ありがとう!

vol.4はこちら


「ブラチスラヴァ城(Bratislavský hrad)」をあとにして、再びブラチスラヴァ(Bratislava)を歩く。ペストの終焉を記念したという「三位一体像(Morový stĺp)」から東にかけて広がるフヴィエズドスラヴォヴォ広場(Hviezdoslavovo námestie)は、歩行者専用のちょっとした公園になっていた。

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広場の反対側にあるのが、「スロヴァキア国立劇場(Slovenské národné divadlo)」の建物。

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堂々とした佇まいだ。


そのまま旧市街に戻る途中、前回訪問時にすっかり見落としていたこちらのおじさんに出会えた。

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マンホールの中から半身を乗り出している。人だかりもできていたので、最初大道芸人のパフォーマンスかと思ったのだが、近付いたところ正真正銘の銅像だった。彼の本名はわからないけれど、近くにあった道路標識には"MAN AT WORK"とあった。休憩中ではなく、仕事中だったのか。

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それにしても文字が見えなくなるほどステッカーが貼られていて、とても残念な気持ちになった。


そのまま歩いていたら、前に友人から教えてもらったラーメン屋さん「らーめん和」を発見。

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なんでも札幌で12年研鑽を積んだシェフが手がけているとのことで、前に訪れた友人から全力でオススメされていた。ランチに食べたハルシュキがまだちょっとだけお腹に残っていたので、もう少しぐるっとあたりを歩いてから、入るかどうかを考えることにした。


途中道の真ん中に珍しいモニュメントを見かけながら、

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どこかから聴こえてくる生演奏に誘われるように歩くと、再び「スロヴァキア国立劇場(Slovenské národné divadlo)」に着いた。

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それは17時の時報とともに始まったミニコンサートだった。バルコニーの上で優雅に演奏している楽団が見えた。先ほどのどんより曇り空がウソだったかのように、少しずつ晴れ間も見えてきた。

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出発の時間も少しずつ近づいてきたので、思い切って「らーめん和」に入店し、「特製醤油ラーメン」を注文。

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麺もスープも最高に美味しかった。こんなに本格的で美味しいラーメンを食べたのは久しぶりだった。ブダペストからわざわざこのために日帰りしてもいいと思ったほどだった。こちらも近々「本宮じゅんの欧州美食探訪記」の方で紹介しようと思う(※相変わらずながら時期未定)。


お腹がいっぱいになったところで先を急いだ。途中、「スロヴァキア国立博物館(SNM-Prírodovedné múzeum)」の建物のそばを通り、

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前回訪問時に車を停めたショッピングセンター「EUROVEA」へ。

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この中のスーパーでお土産をいろいろと買い込んだ。


そして、いよいよバスターミナルに到着。スーパーで自分用に買っておいたアップルサイダードリンクでリフレッシュした。

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この「ストロングボウ(STRONGBOW)」というドリンク初めて飲んだのだけど、すっきりとしていてとても気に入った。


バスの車窓から「ブラチスラヴァ城(Bratislavský hrad)」にも別れを告げて、

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あっという間にブダペストに到着。近くのスタジアムでサッカーの試合があったようで、なかなかの荒れ具合だった。

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地上に出たら、信じられないほどのものすごい大雨。折り畳み傘を持っていたとはいえ、横殴りの雨にズブ濡れになってしまった。ブラチスラヴァにいる間にこんな大雨に見舞われないで、本当によかった。


それでもいつか近いうちに、今度こそ青空のブラチスラヴァを訪れてみたい。 

vol.3はこちら


スロヴァキアの首都ブラチスラヴァ(Bratislava)。今回の日帰り旅行で「青の教会(Kostol svätej Alžbety)」 ともうひとつ訪れたかった場所が、街のシンボル的存在でもある「ブラチスラヴァ城(Bratislavský hrad)」だった。

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こうして近くで見ると、その堂々とした佇まいに圧倒されてしまう。

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内部は博物館になっているとのことだが、残り時間と体力を考慮して入るのを断念し、次回に来た時の楽しみに取っておくことにした。


そのままお城の外側を歩く。モラヴィア王国時代の大聖堂の遺跡や、

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美しいバロック式庭園が広がっていて、それだけで充分に見応えがあった。

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それにしても広かった。

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敷地内で気になったのが、こちらの女性の銅像。

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彼女は13世紀前半のハンガリー王アンドラーシュ2世の娘、エルジェーベト(Erzsébet)王女で、幼少時代をこの城で過ごしたという。のちにテューリンゲン方伯ルートヴィヒ4世の妻となり、夫の死後は貧しい人々や病気の人々の救済のために尽くした。その功績により、彼女の死の4年後に列聖され、「聖エルジェーベト(聖エリザベト)」として知られている。
銅像のそばの記念碑には、英語・ハンガリー語・ドイツ語の3ヶ国語で説明が書かれていた。


城をあとにして、丘を下る。途中、聖マルティン大聖堂(Dóm sv. Martina)の緑の特徴的な尖塔が見えた。

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さらに丘を下り、その姿を間近で見上げた。

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天気はあと少しで晴れ間が見えそうなほど回復して来たけど、それでも青空の下だったらもっと綺麗だっただろう。大聖堂の近くはちょっとしたアートスペースになっていて、どことなく自然に景色に溶け込んで見えるのが印象的だった。

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