ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

カテゴリ: スロベニア

ポストイナ鍾乳洞(Postojnska jama)のガイドツアーの後は、チケットに含まれていたヴィヴァリウム(Vivarij)へ。ここでは鍾乳洞に生息している生物が、その薄暗い環境が再現された透明なケージの中で展示されている。

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鍾乳洞のガイドツアーの最後の方に登場したホライモリ(Proteus)の標本もお出迎え。

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↑の写真は標本だけど、もちろん生きているホライモリもお出迎え。

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ガイドツアーの間はたくさんの参加客に紛れてなかなかゆっくりと見ることができなかったのだけど、こちらはとても空いていたので、じっくりと観賞することができた。それにしても、全然動かない。


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今まで見たことのないない生物ばかりで、また、ケージの中のどこにいるのかもなかなか見つけられなかった。その分、なるべくライトを当てないようにして探すのが楽しかった。
鍾乳洞のガイドツアーの際は全然意識していなかったのだけど、あの広大な空間の中にたくさんの生命の営みが存在していることが伝わってきた。 

コペル(Koper)を後にして、次なる目的地のポストイナ鍾乳洞(Postojnska jama)へ。ガイドツアーは9時からスタートとのことだったので、気合いを入れて早々と到着したのだが、

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中国人の団体客の方が早かったようだった。


鍾乳洞とヴィヴァリウム、そこから約9kmのところにあるプレッドヤマ城(Predjamski grad)を見学できる複合チケットを購入して、まずは鍾乳洞のガイドツアーへ。ガイドツアーでは、総延長約24kmのうち、約5kmがコースとなっている。 はじめに黄色いトロッコに乗って、鍾乳洞の奥の方まで約3.7kmの距離を移動。

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この間夢中で写真を取り続けていたのだが、トロッコが意外に速くて残念ながら全部ブレブレ。トロッコに乗っている間はその眺めを肉眼で楽しむことをオススメする。


トロッコを降りて、ここからは歩きながら見学。広大な空間には、無数の鍾乳石石筍が独特の景観を作り上げていた。

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これらは100年で1cm伸びるとのことで、もうすぐ繋がりそうな箇所も。・・・もうすぐと言っても、あと200年くらいかかるのかな。
 

動物や仏像に見えるものも多かった。こちらなんて仏像そのもの。

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こちらは「スバゲッティ」と名付けられている、細く白い鍾乳石が広がる空間。

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壮大な眺めだった。


ガイドツアーのハイライトのひとつが、「ブリリアント(Brilliant)」と名付けられている巨大な石。

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高さは約5m、ということはゆうに5万年もかけて形成されたってことなのね。


鍾乳洞自体は1818年には発見されていて、約200年間で3800万人もの観光客が訪れたという。それでも鍾乳洞の歴史に比べれば、まだまだほんの1ページ。自然が創りあげたこの壮大な芸術作品を後世へと受け継いで行くためにも、観光客の一人ひとりがマナーをしっかり遵守することの重要性を痛感した。

スロヴェニアの港町コペル(Koper)では、海沿いの「コペルホテル(Koper Hotel)」に滞在した。予約していた部屋からは、船着場と海と空とを一望できたので、その移り変わりを見て楽しんだりもした。


夕暮れ時、美しいグラデーションを描く空。

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実はこれ、20時台の空。少しずつ、でも確かに夜へと移行していく様子が見られた。

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まだ太陽が沈んでいない21時過ぎ。船着場のライトアップが始まった。

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そして、それから約30分後。日が沈むとあっという間に夜となり、星も見えた。

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明けて翌朝。こちらの方角は西向きなので、日の出は逆方向。海と空の間の雲が、絶妙なグラデーションを作っていた。

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チェックアウトの前に、少しお散歩。

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港町らしい朝の風景だった。

バラトン湖の南岸のフォニョード(Fonyód)で1泊した翌朝は、もう1人の同行者とも合流して、車で一路スロヴェニアへ。
国境を越えて最初のガソリンスタンドで、スロヴェニア国内の高速券を購入した。

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それから車で数時間、アドリア海沿岸の街コペル(Koper)に到着した。予約していたホテルの前には多くの小型船が停泊していた。

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海を見たのは、1月のバルセロナ以来。海に面していないハンガリー住んでいると、とても貴重な体験なのだ。


近くには市場があって、ちょうどイチゴの季節。

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市場の建物の地上階には飲食店が並び、潮の香りとシーフードを焼く匂いが混ざった匂いが一帯に立ち込めていた。建物の2階にある「Taverna Polc」にてランチタイム。

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写真はシーフードの盛り合わせの1人分。このほかにもいろいろと注文したので、さすがにお腹いっぱいになった。


先ほどまでのお天気から一転、雨が激しくなってきたので一旦ホテルで休んだ後、再び旧市街を散策。

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こういう細い小路の景色が結構好きだったりする。


小高い位置から港を望むと、巨大な豪華客船がちょうど出港するところだった。

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こんなに巨大な船を初めて見たかもしれない。故郷の横浜港でもベイブリッジの影響なのか、ここまで高さのある客船を目にしたことがなかった。


客船が遠ざかると、港の様子がわかりやすく見えた。

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また歩き出したところで、ここがベルベデル要塞(Bastion Belveder)ということを知る。

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旧市街のシンボルのひとつ、聖母被昇天教会(Stolnica Marijinega vnebovzetja)

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高い塔が存在感あった。


旧市街は、歩いているだけで独特の景色が目に入るのが面白かった。

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ホテルに戻ってからも、窓の向こうの夕景の美しさに心を奪われた。

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観光地としてはもしかしたらちょっと物足りないかもしれない。それでも私にとっては、街中にあふれるこの穏やかな空気と、潮の香りが堪らなかった。


そうそう、コペルにはワイナリーもあるという。今回行きそびれてしまったのだけど、また訪れる楽しみもできた。

前にブダペストのMontenegrói Gurman」でも飲んだことがあるビール、ラーシュコ(LAŠKO)」
てっきりモンテネグロのビールだと思い込んでいたら、スロベニアのビールとのことだった。それもこのビールと同じ「ラーシュコ(LAŠKO)」という名前の街が原産地。


先日ブダペスト帰りの友人からお土産にもらった。ハンガリー国内のスーパーでも売っているらしい。




軽々と持ち上げているのは、私が力持ちというわけではなく、ペットボトルだから。瓶ではなくてペットボトルのビールってなかなか珍しいよね。ちなみにこれで1リットル。



うまく泡は出なかったけれど、ほどよくコクがあってゴクゴク飲めた。夕食のお刺身との相性もバッチリ。


いつか、本場でも飲んでみたいなぁ〜

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