ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

カテゴリ: ハンガリー

ふとした事情で、ハンガリーで販売されている本を購入することになった。Amazonは現地で展開していないし、向こうにいる友人に頼むしかないかもしれないと思い込んでいたら、ところがどっこい、"bookline"という本屋のオンラインショップが日本までの配送サービスをしていることを知ったのだった。
というわけで、4月26日にあれこれと14冊ほど注文したところ、「5月14日到着予定」と表示された。3週間もかからないなんて速いなぁと思っていたら、5月7日に届いた。

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はるばるハンガリーから海(と陸)を越えて、なんと約10日で日本に到着。速い。
予想していたよりも小さな段ボールだったので、若干不安になりながら開封したところ、ちゃんと注文した全ての本が入っていて安心した。

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もともと古書ばかりを注文していたので、状態がまちまちなのは了承済みだ。年季が入りすぎていて、今にもページが外れてしまいそうな本もあった。まだ社会主義時代1960年代出版の本などは、この世に出た当時(そして現代に至るまでも)、まさか日本までやってくるなんて想像もしていなかっただろう。そう考えると、なかなか感慨深い。

ちなみに気になる送料は、29,200HUF(=約11,230円)。それなりにかかったけれど、14冊も注文したわけだし、その中には1kg近い本もあったわけだし、何より向こうまで自分が行って帰ってくるというコストを考えると、断然お得だったのではないだろうかと思うことにしている。

この日のお昼はベランダでバーベキュー、ということで食料庫からアイヴァル(Ajvar)を取り出そうとしたら、ハンガリー土産ナスのクリームペースト(Padlizsánkrém)を発見した。

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3年間のブダペスト生活を終えて東京に戻ってきたのは、2019年の8月。最後にハンガリーを訪れたのは、2019年の12月。どちらの訪問時で購入したものかは憶えていない。たしか、どこかのレストランで出てきた時にとっても美味しかったから、スーパーかビオ・ピアツ(BIO PIAC)でさっそく購入したものなのだけど、いずれにしても、そろそろ賞味期限がヤバかったので開栓。

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お肉に合わせて食べようと思っていたのだけど、予想していたよりもナスの濃厚な旨みがぎゅっとつまっていて、オリーブオイルの上品な風味とともに、それだけで充分美味しくいただけた。バゲットなどパンに付けても良さそうだ。

ブダペストに住んでいた頃からずっと、ハンガリー語で「ナス」を意味する"padlizsán"(パドリジャーン)を上手に発音できなくてなかなか苦労していたのだけど、ふと気づくと、まだ"l"の発音に課題がありながらも、前よりはすんなり言えるようになってきていた。いつそれがまた役に立つ日が来るかどうかはわからないけれど、もう不安はない。

ちなみに食料庫から取り出したアイヴァル(Ajvar)は、なんとすでに賞味期限が切れていた。パッケージから推察するに、セルビアではなく、クロアチアのザグレブで購入したもののようだ。今回結局出番がなかったのだけど、そろそろ開栓して食べ切らないと。
本当に、胃袋がいくつあっても足りない。 


追記:セルビアのお土産アイヴァル(Ajvar)の方はというと、かろうじてまだ賞味期限以内のようだった。

 

ブダペストに住んでいるハンガリー語の先生より、はるばる海を越えて、誕生日プレゼントが届いた。

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封を開くとカラフルなカードとともに、彼女が手がけた絵本が入っていた。

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“NÉZZ MADÁRNAK! -A TÓ”(鳥を見渡して! 湖)というタイトルで、“NÉZZ MADÁRNAK! ”(鳥を見渡して!)シリーズの2作目だ。

本業の講師業だって忙しいはずなのに、いつのまにか2冊も出版していて、その溢れるバイタリティに驚嘆するとともに羨ましく、また誇らしくも思う。彼女にはやはりとても敵わない。


封筒に貼ってある切手のチョイスにもがっしり心を掴まれた。

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ハンガリーの国家防衛計画“Zrínyi 2026”(ズリーニ 2026)と、ハンガリー郵便事業150周年記念切手だ。どちらもさまざまなデザインがあって、見ていて飽きなかった。

ちなみに誕生日が1日違いの彼女にも日本からちょっとしたプレゼントを送ったのだけど、きっかり1日違いで届いたとのことだった。コロナ禍といえど、国際郵便事情はだいぶ順調になってきたようだ。

東京に戻ってきてからいつでも会えると思っていたまま、コロナ禍に見舞われてなかなか会うことが叶わなかった友人より、また遠方に行くことになったという連絡があった。この状況下だと私から会いに行くよりも、友人が東京に戻る方が容易だと思われる。まあ、話したくなった時はオンラインミーティングを開催すればよいわけで、そういう意味で物理的な距離はあまり関係ないのかもしれない。

それでもやはり出発前に会って話をしておきたくて、せっかくだからハンガリー料理を食べに行こうということになり、お互いの自宅からのアクセスを考慮した結果、明治神宮前の「AZ Finom(アズ・フィノム)」で待ち合わせることになった。そのレストランがかつてハンガリー政府の依頼により、ハンガリー料理を広めるために誕生したという話は聞いていたのだけど、訪れるのは初めてだ。

地下鉄の明治神宮前駅を降りると、表参道はかなり混雑していた。普段他人とほとんど会わない生活をしているので、一度に夥しい数の人が視界に入ってきて、軽くめまいを起こしそうになったくらいだった。その多くは20代とおぼしき若者で、彼らが発する力強いエネルギーにも圧倒された。
逃げるように早足で目的地へ。

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15分ほど北に進むと喧騒は落ち着いてきて、瀟洒な建物が並ぶ一帯にお店の入口を発見した。

地下1階に降りて中に入ると、洗練された家具・調度品が配された落ち着いた雰囲気の空間が広がっていた。

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カウンター内には、ブダペスト在住時代に愛飲していたワインのボトルがずらり。ちなみに関連会社がオンラインのワインショップを運営していて、そちらで購入できるとのことだ。

スープ付きのランチセットを注文し、まずは前菜のサラダからいただいた。

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そして、スープはハンガリー名物のグヤーシュレヴェシュ(gulyásleves)。懐かしい味がした。

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メインには「ハンガリー風チキンロール」、つまりはパプリカチキンを選んだ。

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私が普段作るパプリカチキンとは別の料理かのような、美しい盛り付けに心が思わず奪われた。付け合わせのガルシュカも四角い形に固められていて、まるで芸術作品のような仕上がりだった。


友人との話に盛り上がりながら、あっというまに食後の紅茶。

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テーブルウエアがジョルナイ(Zsolnay)のもので、贅沢な時間をさらに彩ってくれた。


さすがに竹下通りを歩くのは避けたけれども、明治通りと表参道の途方もない喧騒を抜けながら原宿駅へ。
友人の背中を見送りながら、今度再会する時までには私も何かを成し遂げたいと切に思った。

 

先日バーベキューしたばかりだけど、この日もベランダでバーベキュー。自宅からあまり出かけられない毎日なので、これくらいしか楽しみがない。

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前回と同様、アイヴァル(Ajvar)とともに味わいながら、今回はハンガリー土産の辛パプリカペースト「エレーシュ・ピシュタ(Erős Pista)」も添えてみた。

「エレーシュ(erős)」はハンガリー語で「強い」「力強い」、そして「辛い(からい)」の意味があって、「ピシュタ(Pista)」は男性名「イシュトヴァーン(István)」の愛称で、つまりは「力強いピシュタ」という意味の商品名である。あと、「辛い(からい)ピシュタ」と日本語で訳してしまうとちょっと違和感があるけれども、実際は「力強い」と「辛い(からい)」の両方の意味をかけているのだと思われる。

チューブ外装には、「小さなチューブの中にジャイアントなパワー」と書いてある。そのコピーの通り、ちょっとの量だけでも辛い。でもただ辛いだけではなくて、じわじわとパプリカの味がする。アイヴァル(Ajvar)にちょっと混ぜても美味しい。

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いっぱいエネルギーチャージして、なんとかこの7月を乗り切りたい。

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