東京に住んでいた頃は、時々低予算での小旅行を楽しんでいた。例えば、伊勢神宮まで高速バスで出かけたり、宇都宮まで湘南新宿ラインで日帰りしたり、伊豆の知人宅まで東海道線で各駅停車の旅したり。ひとりで。


ハンガリーに来てから4ヶ月目。公共交通機関にも慣れてきたので、せっかくの日曜日どこか行ったことのない街を訪れてみたくなった。
ふと、パプリカ刺繍で有名なカロチャ(Kalocsa)という街を思い付いた。行き方を調べてみると、ブダペストから電車では乗り換えが必要で行きにくいようで、バスの方が便利なようだ。「VOLÁN BUSZ」のサイトを見ると、ネープリゲト(Népliget)バスターミナルより発着しているバスが1時間に1本程度あった。片道2時間半くらいで行けるようなので、日帰り旅行に出かけてみることにした。ひとりで。


で、当日の朝結局若干寝坊したために、予定を後ろ倒して10時5分出発のバスに乗ることにした。地下鉄3号線のネープリゲト駅(Népliget)で降りて、地上の バスターミナルへ。ここを訪れるのも初めてだったのだが、古い地下鉄3号線とは対照的に、近代的で綺麗な施設でびっくりした。



切符売場に行ったら、運転手さんに直接払うとのことだった。片道2,520HUF(約1,008円)。バスはハンガリーの南部の街バヤ(Baja)が終点だった。この街にもいつか行ってみたい。


天気が残念だけど、バスの中は割と快適だった。ほとんどを一般道を走っていて、外にはのどかな風景が広がっていた。



2時間15分ほどで無事にカロチャ(Kalocsa)に到着。



バスターミナルに「CHRONOS 8」という謎のオブジェがあった。これが何だったのかは後ほど知ることになる。



バスターミナルからすぐの聖イシュトヴァーン・キラーイ通り(Szent István Király út)をひたすら進む。雨が降ったり降らなかったりの中、街路樹の落ち葉が街を美しく彩っていた。途中歩行者専用になっている区間もあった。



それにしてもどうしてこんなにも人通りが少ないのか、私はもっと早く気付くべきだった。


15分ほど歩いて、大聖堂(Főszékesegyház)に到着。少しずつ晴れ間も見えてきた。



お腹が空いてきたので、近くのレストランでランチタイムにすることにした。
それにしても、全然人通りがない。観光客とおぼしき人どころか、地元住民とおぼしき人もほとんど見かけない
雨が降っているからかと思い込んでいたのだけど、この後その理由が判明することとなった。


<後編>に続く!