npo-if 歴史文化交流フォーラムさん主催の「日本文化の日 in ハンガリー」では、新潟県南魚沼市一村尾のみなさんによる御神楽の奉納も行われた。会場となったのは、ちょうど開催されていたケチケメートの(Kecskemét)お祭り「Hírös 7」のメインステージ。


新潟県南魚沼市にある若宮八幡宮に伝わる「太々御神楽」は、元々18世紀後半江戸時代に始まり、1893年明治時代に今の形になって以降、毎年9月の中旬の本大祭(※ 通常14・15日前後、2016年は17・18日に開催予定)で盛大に奉納される。32のお面を使った総数26座の御神楽は、出雲神楽伊勢神楽の要素が混ざりあっており、その舞数の多さは全国でも珍しいもので、南魚沼市指定無形民俗文化財(限定)にも認定されている。


実は私は、御神楽を実際に鑑賞したのはこの時が初めてで、つまりは日本ではなくハンガリーで初めて鑑賞するということになった。
会場は野外にもかかわらず、開演前には既に満席状態。近くを通行する人々も足を止めて見入っていた。
 

一、 祓舞(はらいまい)



祓戸大神(はらえどのおおかみ)が行き先を祓い清めて、のちに奉納される神々をお迎えするための舞で、祭礼の日に御神楽の初に奉納される基本の舞。この舞ではお面は使用しないという。


二、岩戸の舞(いわとのまい)

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天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に籠ってしまわれた時、天手力雄命(あめのぢからおのみこと)が岩戸を開き終えるまでを表した勇壮な舞。


三、日矛の舞(ひほこのまい)

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高皇産霊神(たかみむすびのかみ)が、我が国発祥の由来と神々の努力を表した舞。


四、宇賀舞(うがまい)

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恵比寿神こと事代主命(ことしろぬしのみこと)の釣りに、手伝いの火男(ひおとこ)がお供をし、苦心の末に大鯛を釣り上げたものの獲物の奪い合いとなるが、最後は父神大国主命(おおくにぬしのみこと)が出てきて引き分けるという舞。

※各説明については、若宮八幡宮発行の「十五夜大祭」のパンフレットを参考に記載した。




太鼓と笛の音の美しい響きに合わせて舞う舞子さんの華麗な所作のひとつひとつに、すっかり心を奪われてしまった。舞子の皆さんとは食事や観光も共にしており、既に親しくさせていただいていたのだけど、舞台の上では本当に神様が舞っているように見えた。
まさにこれが後世に、世界に伝えるべき「日本文化」だと感じた。 


最後の「宇賀の舞」では、三方にお供えされていた日本のお菓子(柿の種などパッケージになっているもの)を観客に投げてお渡しする場面も。


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実際はお菓子ではなく福餅を使うという。こうして福をおすそ分けしてもらえるのだ。


この御神楽の奉納は、ケチケメートの地元ニューサイト「HIROS.hu」でも紹介された。
また、セゲドでの奉納は、セゲドの地方テレビ局「Telin TV」セゲディ・パノラマ(Szegedi Panoráma)」という番組でも紹介。


(※39分00秒〜45分00秒のあたり。)


今年は難しいが、もし来年以降9月の中頃に日本に帰国できたら、ぜひ「十五夜大祭」を訪れてみたい。