7月末にブダペストに来てからずっと気になっていた、「Első Pesti Rétesház」をついに訪問。
「ペシュトで最初のレーテシュの家」という意味のこのカフェ兼レストランは、聖イシュトヴァーン大聖堂(Szent István Bazilika)から近い10月6日通り(Október 6. utca)沿いでもひと際伝統を感じる建物。



お店のオープンは2007年だが、建物は1812年に建てられたとのこと。
店内もクラシックなインテリアで落ち着いた雰囲気。ガラスの向こうでは白くて真ん丸の生地たちがお休み中。すぐ近くのオーブンからは香ばしい匂いが席まで伝わってきた。 



「レーテシュ(rétes)」とは、ハンガリーだけでなく、かつてのオーストリア=ハンガリー二重帝国の領土だった地域の伝統的な焼き菓子で、その後他の地域にも広がった。ドイツ語圏では「シュトゥルーデル(Strudel)」という。私がドイツに留学していた時も、リンゴが入った「アプフェルシュトゥルーデル(Apfelstrudel)」が大好きでよく食べていた。そして、英語でもそのままStrudel」というようだ。パイにも似ているのだけど、こちらは薄く伸ばした生地に具材を乗せて巻きつけて焼き上げる。製法も違うし、生地の味はやや塩味があり、食感もしっとりめだ。


実は、このお店はレーテシュの他にももうひとつオススメがあると聞いていた。
それが、こちらの「フォアグラのグリル(Grillezett libamáj)5,290HUF」。日本円で約2,100円くらい。



キャラメリゼされたリンゴのスライスの上に3セット重ねられて、たっぷりのマッシュポテトとともにやってきた。なんというボリューム感! 添えられているソースをかけなくてもそのままで充分濃厚な美味しさを堪能できた。2人でシェアしたのだが、本当は独り占めしたかった。ひと口ひと口、しっかりと味わいながら至福のひと時を過ごした。


そしてデザートにレーテシュ。こちらは10種類以上あってどれを選んでも350HUF(約140円)だ。レーテシュを使ったデザートメニューもあったが、シンプルにレーテシュだけを味合うことにした。



オーソドックスに「サワーチェリーとカッテージチーズ(Meggyes-túrós)」と、あと珍しかったので「キャベツ(Káposztás)」を注文した。備え付けの粉砂糖を自分で振りかけていただく。かけすぎないのがポイントなんだよね。

 


キャベツの方がどんなのだか気になっていたところ、中ににぎっしりと千切りキャベツが入っていた。



火が通ったキャベツのほんのりとした甘みが、レーテシュの生地との相性抜群だった。こうしたお食事系のもあるなんて、今まで知らなかった。
サワーチェリーの方も期待を裏切らない美味しさだった。他のメニューも気になるところ。もちろんテイクアウトもできる。


後になって知ったのだが、このお店ではレーテシュの製造工程を見学できるプログラムもあるらしいので、ぜひ参加してみたいところだ。
ブダペストでまたひとつお気に入りのお店ができたのが、とても嬉しい。