思ってもいないところから、思ってもいないものが出てくるというのは、割とよくある話なのだが。
人生で初めて作ったパスポートが出ていた。実家の自分の部屋ではなく、母親の部屋のタンスの中から。



写真左がそのパスポートで1992年に発行されたもの。右は2016年の1月に発行されたばかりの現在のパスポート。こうして並べてみると、昔のパスポートって結構大きいし、色も現在のと比べるともう少し鮮やかな赤だ。ICチップも埋め込まれていないため、丈夫ではないもののページがめくりやすい。


子供用なので有効期限は5年間。確か人生初めての海外旅行のために申請したのだが、結局実現しなかった。あの頃とても残念でひとりこっそり泣いてしまった記憶がよみがえる。そして結局、有効期限の5年間に海外に行くこともなかった。どのページもまっさらなまま、存在自体も忘れられたまま、2016年までひっそり保管されていた。


あのパスポートには海外の思い出を記せなかったけど、その代わりに今のパスポートが活躍してくれるのだろう。


ハンガリー以外にも、今まで行ったことのない国々へと旅してみたい。