時々横浜に赴いて、実家および祖母の家の片付けをしている。2月に98歳になった祖母自身はまだまだ健在なのだが、使っていない部屋に私や弟のかつての持ち物が保管されているのだ。その中から急遽見つけ出さなければならない物があったので、この日も引き出しを開けて探していたのだった。

で、探し物は難なく見つかったし、ああ、こんなのまで取っていたんだなぁと感慨深い物も見つけた。その中のひとつがこちらの絵。

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私が6歳の頃、幼稚園で描いた絵だそうだ。太陽と、鳥たちと、ぺんぺん草と、蝶々と、あと左の方にある謎のドーナツ状の物体。なぜこの構図なのか、左から2番目の鳥が落としているのは卵なのか羽なのか、ドーナツ状の物体はいったい何なのか、いろいろと謎が多いのだが、作者に聞こうとも、その作者である自分自身が何も憶えていないので、真相は闇に包まれたままだ。

で、何が感慨深かったかというと、この絵ではなくて、その裏に留められていたこちらの刺繍作品だった。

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絵をもとに母親が刺繍で再現した作品。そのあまりの完成度に驚嘆した。だって母親といえばとにかく不器用だった印象しかなくて、とてもここまで忠実に再現できるなんて想像も及ばなかったのだ。母親なりに苦労しながら作ったのだろう。普段衝突してばかりだけど、今まで見えてなかった一部分もちょっとだけ見えた気がした。たとえそれがとっくの昔の話でも。

私の絵と母の刺繍で1セットで幼稚園の卒演作品とのこと。ちなみに弟の作品も見たかったのだが、弟の方が格段に絵が上手で、今更ながら軽く嫉妬してしまったのだった。