ハンガリー北東部のシャーロシュパタク城(Sárospataki vár)をあとにして、次なる目的地はヴィジョイ(Vizsoly)。当初、「はちみつ博物館(Mézesmúzeum)」に立ち寄ろうかと思っていたのだけど、ふと改革派教会の入口が目に入ったので車を停めてみた。

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そうだった、このヴィジョイ(Vizsoly)という小さな村は、最初のハンガリー語の聖書が出版された場所だということを前に聞いていた。「ヴィジョイの聖書(Vizsolyi Biblia)」と呼ばれる、その初版本の一部がこの改革派教会に保管されているのだ。


さっそく中に入り、写真撮影許可付きのチケットを購入。まもなくガイドツアーが始まるとのことで、ギリギリセーフで参加できた。

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ちなみにチケットを購入したこの部屋、本がたくさんあってアンティークなインテリアがとても印象的だった。

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一旦外に出て、教会の建物へ。

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教会内部のフレスコ画は13世紀から段階的に描かれたそうで、今でもその大部分を見ることができた。

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ひときわ存在感を放っていたのが、こちらの装飾。

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新しいものに見えたのだけど、よく見るとかなり年季が入っている様子だった。

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そして、1590年に出版されたハンガリー語の聖書の初版をいよいよ拝見。

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改革派の牧師カーロリ・ガーシュパール(Károlyi Gáspá)がハンガリー語に翻訳し、ポーランド出身のマンスコヴィッツ・バーリント(Mantskovits Bálint)が印刷を手がけて世に送り出されたものだ。
 

その隣には、ドイツのハーナウ(Hanau)で1608年に出版された初版本が並べられていた。
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別のショーケースには、ブダペストおよびスイスのバーゼル(Basel)で出版された聖書。

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長い年月を経ても活字はまだくっきりとしていて、1文字1文字がとても読みやすかったのには感激した。


教会の庭には人物の胸像や記念碑が設置されていた。

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胸像の中には、マンスコヴィッツ・バーリント(Mantskovits Bálint)のものも。

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続いて、敷地内にある博物館へ。エンチュ(Encs)「アニュカーム・モンタ(Anyukám Mondta)」の予約時間が迫ってきているので、駆け足になってしまったのが悔やまれる。