ウクライナ・ザカルパッチャ州旅行の4日目は、ハンガリーとの国境の町ヴィロク(Вилок)へ。町名はハンガリー語では「ティサウーイラク(Tiszaújlak)」といい、今でも住民の約8割はハンガリー語を母語としているとのことだ。

この町からティサ川を渡った国境検問所のすぐ近くにある、ハンガリーの建国神話に登場する伝説の鳥「トゥルル(Turul)」の像のモニュメントを訪れた。

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階段を登って像に近付こうとしたら、1998年と2001年にティサ川の水位がここまで来たよという記念プレートがあった。

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こうして見ると、結構な高さまで来ていたようだ。


そして、こちらもハンガリー語とウクライナ語の二ヶ国語で、このモニュメントが1989年に復元されたと記されていた。「復元」というのは、もともと1903年に設置されたものが、1945年当時のソ連政権の指示によって破壊されてしまったのだ。

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もともとは1703年7月14日、ハプスブルグ帝国の支配からの独立のために立ち上がったハンガリーの大貴族ラーコーツィ・フェレンツ二世(Ⅱ. Rákóczi Ferenc)が率いた、「クルツ(Kuruc)」という反乱軍が初めてこの地で勝利してから200年を記念して設置されたものだった。

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ハンガリー語で記されていたのでよくわかった。

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ところで、このモニュメントから歩いてすぐのところにある国境検問所の近くを友人と歩いていたら、そんなに怪しかったのか、国境警備員にパスポートの提示を求められた。

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「今日は国境を越えない」と主張しながら渋々提示したのだが、なんとなく、私たちがどの国出身なのかパスポートで知りたかった様子だった。確かに、ここまで来るアジア人が珍しかったのだろう。

国境検問所を行き来する人々はほとんどが女性で、ほとんどが自動車ではなく自転車に乗っていた。そしてほとんどがショッピングバッグを数袋携えているだけで、ちょっとそこまでお買い物、といった気軽な様子でハンガリーまで行っているようだった。これはおそらく、ウクライナ国内に持ち込める物資の量に上限(特にアルコール類など)があるためだと思われた。なかなかいろいろと考えさせられた。


車に戻り、次の目的地へ。一旦ハンガリーからまた少しだけ遠ざかることにした。