ハンガリーが誇る作家、モルナール・フェレンツ(Molnár Ferenc)が1906年に発表した「パール街の少年たち(A Pál utcai fiúk)」の日本語訳本が到着したので、さっそく読んでみることにした。

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舞台は1889年のブダペスト。冒頭には当時の地図のイラストがあって、ちょうど8区のあたりだということがわかった。それにしても当時のオーストリア=ハンガリー二重帝国、なかなか大きい。海にも面している。

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少年たちの遊びだった原っぱがあるパール通り(Pál utca)は、私がよく訪れるブルガリアンローズの専門店のすぐ近くにあったようだ。原っぱはもうそこにはないのだけど、今の地図と照らし合わせてみると、博物館や病院など当時から存在する建物もあるので、情景を思い描きながら読み進めることができた。


購入したのは最新のもので、元々は1968年に刊行された日本語版の訳文を見直し、挿絵を新たにして2015年8月に出版されたものとのことだ。小学校高学年以上を対象とした児童書ということもあり、大変読みやすかった。
ストーリーも頭の中に入ったことだし、次は原書もしくは映画ハンガリー語で挑戦してみるとするかな。