ブダペスト近郊のジャンベーク(Zsámbék)という小さな町で、(個人的に)ロマン溢れる教会跡を見学した後は、丘を降りて中心地へ。途中、かつての貴族ジッチ家の居城(Zichy-kastély)もあり、この町の歴史の深さを実感した。

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そして、市街地図を見ていてとっても気になったのが、こちらの「ランプ博物館(Lámpamúzeum)」

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1979年にオープンして今年で40周年になるこの博物館には、世界中から集まった1,100個以上のランプのコレクションが展示されている。
 
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もともと創始者のボルシュ・フェレンツ氏(Borus Ferenc)ボトル飲料をコレクションしていて、1960年代より個人で「ワイン博物館」を運営していたのだが、その内部の照明としてランプを探しているうちに、いつのまにかランプまでコレクションするようになっていた。そして、集めたランプを住居に飾っていたところ、メディアでも紹介されて話題がどんどん広まり、そうした流れで別の場所に「ランプ博物館」をオープン。さらにその評判は国外にも及び、1995年にはギネス世界記録に登録されたとのことだ。

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館内の展示は、ジョルナイ(Zsolnay)製など美しい陶磁器のランプが大多数だったが、鉄道や軍隊で使用されていたランプも所狭しと並んでいた。

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例えば、↓の写真一番右の1941年のドイツ軍のシグナルライトなども。

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規模自体は小規模だったが、なかなか見ごたえがあった。いつかもう一度じっくりと鑑賞してみたい。


ところで、なんだか微笑ましかったのは、中央のテーブルがキッズコーナーになっていたこと。テーブルの上には塗り絵と色鉛筆が置かれていた。

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こういうのって他の博物館や病院の待合室なんかでもよく見かけるのだけど、大人だけでなく子どもたちも楽しめるようにという心遣いなのかもしれない。


博物館を出ると、建物の並びの壁一面が昔の農耕器具(?)のディスプレイになっているのに気づいた。

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ちょっと気になったのだけど、この時点でかなりお腹が空いてきてしまったので、ジャンベークを後にして次の目的地でランチタイム。車は一旦進行方向を南に、ワイン郷エチェク(Etyek)へと向かった。