一昨年と去年に引き続き、今年もローストチキンを作ろうと思っていたのだけど、いざ食材調達の際にふと七面鳥が目に留まった。七面鳥はハンガリー語で「プリカ(pulyka)」といい、その精肉はスーパーのお肉売場でも普通に売られている。売場で並んでいる鶏肉と七面鳥肉、そのまるごとの姿を交互に見比べているうちに、「チキンじゃちょっと物足りないかな」なんて考えてしまったのがきっかけだった。かといって、あまりに大きすぎると確実に食べ切れないので、七面鳥肉の中でもっとも小ぶりサイズのものを選択。それでも3.5kgあったのだけど、「友人を巻き込めばなんとかなるかな」なんて考えながら会計を済ませた。そう、購入の時点ではあまり深く考えていなかったのだ。


去年のローストチキンとほぼ同じレシピで下準備をしてオーブンへ。中にカレーピラフを詰めた時点でその重量はおそらく4kg近くになっていたと思われる。それでも朝ごはんを抜いていたし、14時を過ぎていてとにかくお腹が空いていた。10分ごとにタイマーをつけて、様子を見ながら90分近く焼成することにして、その間前から気になっていたスパークリングワインを開栓。

IMG_9158

ハンガリー北西部のワイン郷ショムロー(Somló)にある「KREINBACHER」というワイナリーのもので、まったく甘みのないすっきりと上品な辛口。贅沢に発泡していて、祝日気分をかなり盛り上げてくれた。食前酒にしてしまったが、おそらくお刺身など魚介類にもぴったり合いそうな味わいだった。

IMG_9159


そうこうしているうちに、ちょっと表面が焦げ過ぎてきたので焼成を完了。

IMG_9164

まわりにはズッキーニやマッシュルーム、赤パプリカなどを敷き詰めていたのだけど、赤パプリカ以外の野菜がトロットロになっていたので、急遽生レタスを添えて撮影。

IMG_9167

初めてにしてなかなかの出来栄えとなった。ナイフを入れると中までしっかり火が通っていて、焼き立ての美味しさをたっぷり味わった。


その後。
朝・昼または晩と食べたところで、友人を巻き込んで食べたところで、さすがに3.5kgプラスアルファの重量は2日経ったところで食べ切れるわけもなく、マヨネーズをかけて味を変えたりして食べたりもして、骨はスープにしたりもして、日々満喫している。


来年はもう肉料理はやめて、魚料理に挑戦してみようかな。