今年2月のハンガリー・ブダペスト滞在中は、よく豚肉を食べた。


ブダペストの市場やお肉屋さんでは、普通の豚肉が1kgあたりなんと1,180HUF(約507円)程度で売っていて、日本の約3分の1〜2分の1の価格で買える。薄切りにしてもらっても結構厚みがあるので、途中からは塊で買って自分で切って調理していた。それにしても安い。
しかも適度に脂があって、焼いて塩胡椒
で味付けただけで、びっくりするほど美味しい。最初のうちは味付けを変えなくても飽きることなく食べていた。


そして飽きてしまう前に、セルビア出張帰りの現地在住知人から嬉しいプレゼントをいただいた。




それが、こちらの「アイヴァル(Ajvar)」
日本では全く馴染みがないが、見たところ野菜のペーストのようだ。
パンに付けるスプレッドのようなものかと思ったところ、パンよりもお肉料理の付け合わせに使うらしい。


聞くところによると、セルビアだけでなく、クロアチア、ブルガリア、マケドニアなど、バルカン半島一帯で作られる家庭料理で、赤パプリカ、ニンニク、塩、香辛料などをベースした保存食品。ナスや唐辛子が入るものもあるという。こうして瓶入りで売っているものもあるので、お土産にも便利だ。


知人のオススメはセルビアのメーカーBakina Tajna」のもの。英語名の Granny’s Secret」ブランドで、セルビア国外にも展開している。直訳すると「おばあちゃんの秘密」。見るからに秘密がいっぱい詰まっていそうだ。


さっそく焼いた豚肉に付けて食べてみたところ、止まらなくなってしまった。パプリカを中心した野菜の程よい甘みと豚肉の脂とのハーモニーがたまらなく美味しい。当初、ラタトゥイユを凝縮したような酸味の効いた味付けを想像していたので、この甘みは意外だった。保存量も人工香料も不使用のため、自然な味わいを楽しめる。


というわけで、中身の300gはあっという間になくなってしまった。ハンガリー国内でもどこかに売っていないかと探してみようとしたところ、件の知人から売っている場所を教えてもらえた。その話についてはまた今度。


自分で作れるようになったら、こだわりの味付けを追求してみようと思う。
それにしても、日本でもどこかに売っていないのかなぁ?