3週間通ったゲーテ・インスティテュート(Goethe-Institut)でのドイツ語コースも、8月31日の金曜日をもって、あっという間に最終日となった。3週間毎日顔を合わせていたクラスメイトたちとも、来週からはまたそれぞれ別々の生活となる。寂しくなるなぁと感傷に浸り始めていたら、その気持ちはみんな同じだったようで、最終日の授業後、夕方16時に再度集まって打ち上げをすることになった。


場所はブダ側のショッピングセンター「MOM Park」にあるドイツビアホール「パウラーナー(Paulaner)」にて。

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それまでのグループチャットではドイツ語でメッセージが交わされていたのだけど、結局出席者が私以外の6人全員がハンガリー人となったのと、

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「ジュン、ハンガリー語の語学試験また受けるって言ってたよね? 練習したいよね?」
ということで、結局ハンガリー語での会話となった。うん、確かに良い練習だ。でもいきなりハードモード。


それでもみんなが何を話しているのかはだいたい理解できたし、誰かに何か質問されたらそれに答える、といったことはできた。いずれにしても、「会話に参加している」という実感はあった。それは私にとっても新しい発見だった。というのも、ハンガリー人との1対1でのコミュニケーションに関してはこの2年でだいぶ慣れてきたのだけど、ほかに日本人がいない状況で3人以上のハンガリー人と会話する機会は初めてだったのだ。そして、ほかの日本人がいた時でさえ全然会話についていけていなかったのだ。ドイツ語を学習していたはずなのに、思わぬ流れでハンガリー語の学習の成果を実感することになった。


1人あたり平均4〜5杯飲んだところで、「近くの『パリおじさん』のところへ行こう!」と2次会に行くことになって、パリおじさんって誰のことだろう?と思って付いて行ったら、

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そのまま「パリおじさん(Pali bácsi)」という名前の居酒屋だった。どちらかというと閑静で洗練されあt住宅街にあるにも関わらず、かなり大衆的な雰囲気だった。さすがに日本人どころか外国人も少ないようで、カウンターで注文している間、常連客とおぼしき人々に歓待された。


そしてここからは、ハンガリー産ビールで乾杯。

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トークはなかなか止まらいどころかますます盛り上がって、閉店後は残った瓶ビールを持ってその近くの公園で3次会へ。

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実はこの公園、私が毎週土曜日の朝に訪れている有機食品マーケット「ビオ・ピアツ(BIO PIAC)」が開催されているゲステニェーシュ公園(Gesztenyés-kert)で、この約9時間後にもまた足を運ぶこととななるのだが、全体的に夜だとまったく違う雰囲気だった。


ちなみに会話のテーマは最初はコースの感想が中心だったのが、ビールが進むにつれてだんだん深くなってきて、ハンガリーでの教育システムについて、就職について、移民政策について、LGBTについて、少子化について、などなど社会問題が中心になって、なかなか充実したディスカッションとなったし、この国の若い世代がどのような意見を持っているのかを垣間見る貴重な機会となった。


私は午前0時近くになった頃に途中で退出したのだが、ほかのメンバーはさらに深夜まで盛り上がっていたようだ。そしてその盛り上がりは冷めることがなく、また来週集まる約束をしている。こういう仲間ができて本当に嬉しいし、ブダペストでの生活の楽しみが格段に増えた。素晴らしい仲間に感謝だ。