日曜日は、ハンガリー北部のマートラ地方(Mátra)の史跡を巡る日帰り旅行へ。ブダペストから車を飛ばし、まずはカーポルナ(Kápolna)に足を運んでみた。


この町は1848年・49年のハンガリー革命の際に戦場となり、大通り沿いにはその150周年に際して設置された記念碑がある。

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「カーポルナの戦い」として町の名を広く世に知らしめたこの戦いは、1849年2月26日・27日に繰り広げられ、多くのハンガリー軍兵士たちが命を落とした。橋を模したモニュメントに、その銅像が配されている。


大通り沿いのバス停にて。ブダペストとエゲルを結ぶバスが停車するようだ。

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また、通りを挟んで反対側のバス停の近くには、1956年革命(ハンガリー動乱)の記念碑があった。

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その近くには、1944年独ソ戦で命を落としたソ連軍兵士に向けての慰霊オベリスク。

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交差点には、突如マリア像が現れた。

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てくてく歩くと、こちらにも1848年革命の記念碑。こちらは100周年時に設置されたようだ。

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その近くには、大きなオベリスクが堂々とそびえ立っていた。

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その反対側には、ひっそりと古い石碑がある。こちらは1919年2月23日、時の国家元首カーロイ・ミハーイ(Károlyi Mihály)が、自身が所有したこの地で初めて土地分割を行ったことを記念したものだ。

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小さな町ながら少し歩いただけで史跡が多く、大学受験時に勉強した世界史を振り返ったり、ハンガリーの歴史についても目を向けるきっかけとなった。


ちなみに、「カーポルナ(Kápolna)」とはハンガリー語で「礼拝堂、チャペル」という意味なので、週明けにハンガリー語の先生に「カーポルナに行った」という話をしたら、「どこのカーポルナに行ったの?」と訊き返された。こういうの、よくあることなのだと思う。