ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

2021年03月

夜、メルカリの商品を発送しにコンビニまでの道を歩いていたら、途中の公園で満開の夜桜を見ることができた。

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桜の木の下から空を見上げると、花の間に輝く月が見えた。

それにしても、3月中に満開を迎えてしまうのは、やはりちょっと早すぎる感じがする。
もう少し、この季節を楽しんでいたかったのに。

東京に戻ってきてからいつでも会えると思っていたまま、コロナ禍に見舞われてなかなか会うことが叶わなかった友人より、また遠方に行くことになったという連絡があった。この状況下だと私から会いに行くよりも、友人が東京に戻る方が容易だと思われる。まあ、話したくなった時はオンラインミーティングを開催すればよいわけで、そういう意味で物理的な距離はあまり関係ないのかもしれない。

それでもやはり出発前に会って話をしておきたくて、せっかくだからハンガリー料理を食べに行こうということになり、お互いの自宅からのアクセスを考慮した結果、明治神宮前の「AZ Finom(アズ・フィノム)」で待ち合わせることになった。そのレストランがかつてハンガリー政府の依頼により、ハンガリー料理を広めるために誕生したという話は聞いていたのだけど、訪れるのは初めてだ。

地下鉄の明治神宮前駅を降りると、表参道はかなり混雑していた。普段他人とほとんど会わない生活をしているので、一度に夥しい数の人が視界に入ってきて、軽くめまいを起こしそうになったくらいだった。その多くは20代とおぼしき若者で、彼らが発する力強いエネルギーにも圧倒された。
逃げるように早足で目的地へ。

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15分ほど北に進むと喧騒は落ち着いてきて、瀟洒な建物が並ぶ一帯にお店の入口を発見した。

地下1階に降りて中に入ると、洗練された家具・調度品が配された落ち着いた雰囲気の空間が広がっていた。

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カウンター内には、ブダペスト在住時代に愛飲していたワインのボトルがずらり。ちなみに関連会社がオンラインのワインショップを運営していて、そちらで購入できるとのことだ。

スープ付きのランチセットを注文し、まずは前菜のサラダからいただいた。

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そして、スープはハンガリー名物のグヤーシュレヴェシュ(gulyásleves)。懐かしい味がした。

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メインには「ハンガリー風チキンロール」、つまりはパプリカチキンを選んだ。

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私が普段作るパプリカチキンとは別の料理かのような、美しい盛り付けに心が思わず奪われた。付け合わせのガルシュカも四角い形に固められていて、まるで芸術作品のような仕上がりだった。


友人との話に盛り上がりながら、あっというまに食後の紅茶。

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テーブルウエアがジョルナイ(Zsolnay)のもので、贅沢な時間をさらに彩ってくれた。


さすがに竹下通りを歩くのは避けたけれども、明治通りと表参道の途方もない喧騒を抜けながら原宿駅へ。
友人の背中を見送りながら、今度再会する時までには私も何かを成し遂げたいと切に思った。

 

今年99歳になったばかりの祖母の家に置きっぱなしだった私の荷物を整理している。

最近、とある片付けコンサルタント(※名前は忘れた)のエッセイか何かで、「見えないものは存在しないことと同義」というような言葉を目にしたのだが、確かに祖母の家にいる私の荷物は、実家の建て替えのために一時的に(のつもりで)そこに移管して以来の約20年間、私にとって存在しないものとなってしまっていた。存在を忘れたわけではないのだけど、思い出すことがなかったのだ。実際、それらがなくても今まで問題なく過ごせていたのだから。


同じ部屋には弟や叔父も荷物を置いており、いずれもそれぞれの大学生時代の書籍が中心となっている。出版年代は違えども、弟と叔父は経済関連の書籍という共通点、そして私と叔父にはドイツ語関連の書籍という共通点があり、そういえば当時も叔父とそういう話をしたような記憶が思い起こされた。ちなみに私と弟に関しては共通点はなかった。

捨てるものと今の家に持ち帰るものと区分けしている途中、1999年と2003年のシュピーゲル誌(Der Spiegel)を1冊ずつ発見した。旅行や留学でドイツを訪れた時に私自身が買って帰ったものだ。

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1999年ではまだ“5,00DM”(5ドイツマルク)と価格表記されていたのが、2003年のは“3,00€”(3ユーロ)となっていて、たった4年間での時代の変化を感じた。

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1999年当時は1ドイツマルク=約50〜70円くらいだった記憶があるので、通貨がユーロに切り替わってから随分と値上がりした印象がある。

最近ドイツ語の勉強の方はサボり気味なのだけど、せっかく時を超えてまたこの手に戻ってきたのだから、時間を見つけて読んでみることにした。
そうだった、当時もほとんどよく読んでいなかったという記憶は確かに鮮明にあったのだった。

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