ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

2020年12月

年末ギリギリになって大掃除に明け暮れたくなかったから、少し前から着々と進めていたはずなのに、年末が近づくにつれてますます難易度が高くなっていくのはなぜ?

がっつり食べてちょっとだけでも元気を出したくて、2020年最後の日曜日のランチは、冷凍庫からストックの牛肉を取り出して、ハンガリー料理のペルケルト(pörkölt)を作成した。

IMG_0325

サワークリームと、ベランダ菜園のイタリアンパセリをトッピングして出来上がり。
付け合わせには、ジャガイモをフライパンで焼き炒めて、ドイツ料理のブラートカルトッフェルン(Bratkartoffeln)。  

牛肉をじっくり煮込んでたっぷりパプリカ粉を加えたペルケルトは、見た目よりもお肉が柔らかく仕上がっていて、それだけでどんどん食べられるくらい美味しかった。
午後も作業が残っていたので、ブラートカルトッフェルンも躊躇せずしっかりいただいた。

食べ終わったあと、ネットで粗大ゴミの予約をしようとしたら1ヶ月先までいっぱいだった。それでも少しずつ進めていかなければならない。結局今年もいろいろと次の年に持ち越しとなった。また来年。

2020年に遭遇した数々の山も越えたことだし、来年はますます気を引き締めていかないといけないし、クリスマスだし、いつもよりちょっとだけ特別なランチを体験したかった。
思えば最後にハンガリー、もとい海外旅行をしてから約1年。本当は今年だって2回くらいはハンガリーに行く予定はあったのに、Covid-19のせいで叶わなかったのだ。無念。
なので、せっかくだから「ハンガリー料理」だとか、「ルーマニア料理」「ブルガリア料理」など、中・東欧の料理を提供するレストランを検索した。そして、いくつかあった候補の中から、ランチタイムに営業していて、かつ自宅からのアクセスも良い店が1軒のヒット。それが、京橋のクロアチア料理店「Dobro(ドブロ)」だった。

ネットで検索するまで、東京にクロアチア料理店があるなんて全然知らなかった。むしろ、なぜ今まで知らなかったんだろう、私。そんなことを考えながら、地図をたよりにお店に向かう途中目に入ったのが、「土風炉」の文字。

FullSizeRender

え? 漢字??・・・なわけがなく、お店はちゃんとその向こうにあった。

IMG_0287

クロアチアの国旗が堂々と掲げられていて、ここだけまるでザグレブの街角のようだった。


店内に入ると、赤と白のチェック柄がアクセントになっているその雰囲気にさらに胸が高なった。スプリトで飲んだあのビールのロゴも発見。

IMG_0304

予約していた2階席へ。少し早めの時間に予約していたので、どうやら一番乗りのようだった。

FullSizeRender


コースランチメニューより、まよわずシュトゥルクリセットを注文。さらに半額ということもあって、食前酒にクロアチアのビール「ファボリト(FAVORIT)」で喉の渇きを潤した。

FullSizeRender

店員さんが説明してくれた通り、すっきりと飲みやすく、まるで清涼飲料水のようにゴクゴクと飲めてしまった。もう1本注文したくなったけれども、あとで赤ワインも飲みたいので断念することに。

前菜舞茸のテリーヌなどのプレート。

IMG_0294

テリーヌはしっかりとしていながらもしつこくない口当たりで、添えられているザウアークラウトの酸味がちょうどよいアクセントになっていた。

そして、ずっと気になっていた「シュトゥルクリ」

IMG_0295

店員さんの説明によると、自家製の平パスタにフレッシュチーズを入れ、パプリカクリームソースで仕上げたクロアチアのラザニア風料理とのことだった。どことなく見た目がハンガリー料理の「ホルトバージ・パラチンタ(Hortobágyi palacinta)」を彷彿させたが、クレープではなくパスタなので、違った味を楽しめそうだ。ナイフをすっと通すと、美しい断面が現れた。

IMG_0297

もちもちの食感のパスタとフレッシュチーズの組み合わせに、まろやかなパプリカクリームソース。クロアチアを訪れた際に出会えなかったはずなのだが、どこか懐かしい味わいだった。

そして、メインにはクロアチア伝統のロールキャベツ料理「サルマ」をチョイス。

IMG_0306

「サルマ」というのでルーマニア料理の「サルマーレ」を想像したのだけれども、提供されたのはちょっと違っていた。ひき肉やお米などの具をキャベツの葉で包んでいる、という点では共通しているのだが、こちらは酸味の効いたコンソメスープといったような味付けで、マッシュポテトが添えられていた。このマッシュポテトをスープの中でつぶしてリゾットのように食べるのが流儀とのことで、一皿でロールキャベツ、スープ、リゾットと3種の料理を楽しめた気分になった。

同行した友人は、「パスティツァーダ」という肉料理を注文。

IMG_0299

こちらはアドリア海沿岸のダルマチアの伝統料理とのことだが、なんとなくハンガリー料理の「ペルケルト」を彷彿させる見た目だった。

デザートは、チョコレートケーキとピスタチオのアイスクリームに、ベリーソースを添えて。

FullSizeRender

このチョコレートケーキの中には、なんとマカロニが入っていた。

FullSizeRender

店員さんから説明された時はビックリしたけれど、口にすると意外に普通に、いや、不思議に美味しく味わえた。

店員さんのサービスもとても心地よく、日本語を話しているのにもかかわらず、すっかりクロアチアを旅行している気分になれた。しばらく現地には行けないかもしれない。だから、またここを訪れよう。

年末に向けて、カレーばかり食べている。


たしかにタイカレーザイカレー同じ料理ジャンルとしてみなすのは少々乱暴かもしれない。でも私は、どんな種類のカレーも大好きなのだ。

この日は友人とランチタイムにインドカレーを食べに行こうという話になって、ネットでお店を探していた。その途中、「そういえば前に町屋のベンガル料理のお店に行ったことあるって言ってたよね?」と友人。事実、5年前だったか6年前だったかに、仲間うち8人くらいで夜訪れたことがあって、その話をしたことがあった。ベンガル地方の料理だからナンがないこと、店長夫妻の3歳くらいのお嬢さんがお店にいて一緒に遊んで楽しかったことなどを。ただ、どういうものを食べたのか、肝心の料理についてはなぜだか全然記憶がなかった。ナンがない、ということを除いては。

というわけで、新鮮な気持ちでそのベンガル料理店「プージャー(Puja)」を再訪するべく町屋へ。

FullSizeRender

前回と同じものだったかは記憶が定かでないが、ドアには「ナンありません」と貼ってあった。

ランチタイムとはいえど、少し早い時間だったからか、店内は空いていた。

IMG_0190

そうだった、前はこの御座敷席で食べたのだった。

ランチのセットメニューは2種類あり、そのうちチキンココナッツカレーの方を注文。せっかくだから、インドビールも飲むことにした。
IMG_0191

この日は「タージ・マハル」という銘柄だった。店員さんいわく、業者さんが毎回違う銘柄をすすめてくれるらしい。

ほどなくして料理が到着。左から豆スープ、野菜料理、チキンココナッツカレー、サラダ、そしてバシュモティライスだ。

IMG_0192

この豆スープも野菜料理もスパイシーな味付けで、一度に3種類のカレーを堪能できた気分になった。なんという贅沢! バシュモティライスもどんどん進んだ。

初めて訪れた時になぜ料理の記憶がなかったのか、その理由は今でも全然わからない。だけど、今現時点での私はまたこの店を訪れたくて、そしてまた訪れる理由を訊かれるとしたら、紛れもなく料理とお店の雰囲気が最高だったからと答えるだろう。


こうしてブログ書いている間も、その味を脳内で反芻しながら、また食べたくなっているのだ。

この日も所用で国立へ。秋に入ってから国立を訪れる機会が多く、そうこうしているうちに「国立」という漢字を目にすると、「こくりつ」と読む場合でも「くにたち」と読むようになってしまった。「国立競技場」も私の脳内では、「くにたちきょうぎじょう」に変換。そういう名の競技場がもし実在していたら、ますます混乱していただろう。

国立に詳しい友人から、そして何故か横浜生まれ横浜育ち&大学も勤務先も23区内で国立とは縁もゆかりもなかったはずの実父が、「国立でオススメの店がある」と教えてくれたのが、駅近くにある「ロージナ茶房」であった。
実は8月に初訪問していたのだが、


その時はアイスコーヒー飲みながら、雰囲気を味わったのみだった。モーニングはまた別の機会を期待しながら、この日はちょうどランチのタイミングで再訪できた。

FullSizeRender

2階が既に満席とのことで、1階の席に案内されたところ、幸運にも数分だけ貸切状態に。

FullSizeRender

なんとなく、小説家になった気分を味わえた。

メニューを見ながらあれこれ悩みつつ、結局ネットでも話題になっていた「ザイカレー」を注文。「激辛メニュー」だとか、「日によって味が違う」だとか、さまざまな意見を目にしていたのだけど、それだけ食べる価値があると判断したのだ。

IMG_0093

やってきたのは昔懐かしのカレーライスらしい一品。一口含むとトマトのコクがじんわり広がってきた・・・と思ったら、その直後にまさかの激しい辛さがゴーっと口の中で押し寄せてきた。
でもその奥深い辛さが心地良くて、ヤミツキになりそうな美味しさだった。もし本当に日によって味が違ったとしても、その微妙な違いを感じるために何度でも食べてみたい。

店を出て大通りに出て少し歩くと、鮮やかなグラデーションの紅葉の景色が目に飛び込んだ。

IMG_0095

都内にいながら、ちょっとした小旅行ができた気がした。

タイ料理を食べたくなった。

ちょうど田端の方で友人2人と用事があったので、駅前付近を検索して見つけた「ポム」へ。

せっかくなので、シンハービールで乾杯。

IMG_0077

私は欲張りに、グリーンカレー&ガパオライスのセットを注文。

IMG_0078

グリーンカレーは容赦ない辛さで、ガパオライスは食べ応えがあって、一度に二度、いや無限に美味しい組み合わせだった。

メニューを見て気になったので、パッタイを注文してシェアすることに。

IMG_0076


麺にじっくり染み込んだエビの風味がたまらなかった。

それにしても、田端駅って不思議。京浜東北線や山手線も通っているとは思えないほど駅前は静か。そして、お店の位置はGoogleマップ見て駅前の大きなビルの隣りだと思っていたら、標高が違っていた。ビルの周りの坂道を3階分くらいぐるっと登って、息が切れた頃に見つけたのだった。
でも、そこまでして行く価値はあった。まだ行ったことのないタイを旅行している気分になった。

↑このページのトップヘ