ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

2020年02月

まだまだハンガリーのお土産はたくさん残っていて、この日はハンガリー南部のワインの名産地ヴィッラーニ(Villány)にある「ゲレ(GERE)」というワイナリーのパーリンカを開栓。

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正確にいうと「テルケイパーリンカ(törkölypálinka)」というワイン醸造後にできたブドウの残りカスを蒸留して製造したパーリンカ。それも、ゲレ(GERE)が誇る「コパル(Kopar)」という高級赤ワインを醸造する時にできたものなのだ。

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お昼ご飯のすき焼きの前に、食前酒として1杯。ワインにしてもパーリンカにしても、ハンガリーのお酒と和食との相性をこうして楽しんでみたりしている。

ブダペストでの生活では海の幸がとても貴重だったので、東京に来てからはその反動ですごい勢いで食べている。この日は友人たちと手巻き寿司パーティーを開催した。
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スーパーでいろんな種類の鮮魚を買ってきて、思い思いに楽しんだ。こんな多くの種類が簡単に手に入るなんて、本当に贅沢。


いつもなら日本酒を合わせるところなのだけど、ハンガリーからお土産に持って帰った辛口のトカイワインで乾杯した。

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「トカイワイン」といえば、「トカイ・アスー」など甘い貴腐ワインの方が有名だけど、このフルミント(Furmint)のような味わい深い辛口ワインもあるのだ。


それにしてもトカイ地方で作られたワインと、海の幸。この2つを合わせる習慣はないし、そもそも全然違う場所にいたはずなのに、どうしてこんなにも相性が良いのだろうと思うとなんだか感慨深い。

約1年前のボスニア・ヘルツェゴヴィナ旅行で訪れたレストランについて、最近になってやっと「本宮じゅんの欧州美食探訪記」の方にも書いた。やっと。



で、書いている途中、そういえばデルベンタ(Derventa)という街のドロゲリー・マルクト(dm)でノベルティにエコバッグをもらったことを思い出した。探してみたら、エコバッグをまとめていた引き出しにちゃんと入っていた。未開封のままで。

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中を開けてみたら、こんな感じだった。

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Twitter仲間のみーちょさんによると、これは「ボスニア製品を買おう!」というキャンペーンで、一定金額以上ボスニア製品を購入するとプレゼントされるものだったとのこと。確かにあの時、ボスニア製のコスメなどをいろいろとお土産に買っていた。てっきり購入金額に応じてプレゼントされたのだと思い込んでいたのだけど、国産品購入推進にも貢献していたわけか。


美しい花が描かれたデザインがこれからの季節にピッタリな気がしたので、 そろそろ使ってみることにした。日本のどこかで、この言葉が読める人に出逢えたりするかもしれないね。

初めて出逢ったのはいつ頃だったろう?
まだ小学生の頃だったような気もするし、もっと前だったかもしれない。たぶん横浜の祖母の家でおやつに食べたのが最初だったのかもしれない。

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「シベリア」、その名の由来は諸説あるというが、ロシアのシベリアが発祥ではないというのは確かだそうだ。
それでもこのカステラに小豆餡の羊羹が挟まった甘い焼き菓子に、遠いシベリアの大地を思いながら食べるのだった。行ったことないけど。

「本棚を見るとその人がわかる」なんてよく言われているけれど、私の本棚には友人や家族から譲り受けた本が約8割を占めるので、本棚よりもTwitterでのつぶやきを見た方が、私がどんな人間なのかずっとわかりやすいのではないかと思う。



相変わらず自宅を整理している中、先日こんな本というか冊子を発掘した。

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1984年発行の「オーストリア 事実と数字」。おそらく友人か家族のどちらかが、誰かから譲り受けたものだと思われる。

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中を開くと、歴史は1983年のものが最新事項となっているし、

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東欧革命以前の時代なので、地図には「ドイツ民主共和国」「ソビエト連邦」「ユーゴスラビア」、そして「チェコスロバキア」という国が記載されている。

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2020年の現在の状況からしてみたら、ずいぶんと違う世界がここにあった。けれども36年前には確かに存在していた世界なのだ。これから先の36年後にも、世界のどこかで国境線の変化があるのかもしれない。いずれにしても、すべての人々にとって平和な世界となっていることを祈るのみだ。

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