ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

2020年01月

ふと食糧庫を整理していたら、パプリカ粉の袋が大量にあった。

そうだった。8月末にブダペストから引き上げる時も、12月頭に行った時も、(自分用の)お土産として買って帰ったのだった。これからしばらく行かないかもしれないのだから、足りなくならないようにって。でもよくよく考えてみたら、日本での食生活でパプリカ粉を使うシーンってなかなかないのだ。というか、ハンガリーにいても実際まれにしか使っていなかった。なんでこんなに買ってきちゃったんだろう・・・なんて後悔している場合ではない。

というわけで自宅でのランチに、ハンガリー名物パプリカチキン(Paprikás csirke)」を作ることにした。レシピは過去に友人から教えてもらった↓を参照。



上記のレシピからの主な変更点としては、骨付きモモ肉1枚と骨なしモモ肉を2枚を贅沢に使用したこと、そして玉ねぎをみじん切りにするエネルギーがなかったので、普通にザクザクくし切りにしたことだ。でもくし切りでも全く問題ないと思った。

黙々と工程を進め、「作り方3」の段階で一旦記念撮影。

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使用したパプリカ粉はKalocsai Fűszerpaprika」というメーカーのもので、前に訪れた「パプリカの家(Paprika Ház)」も運営しているメーカーだ。カロチャ刺繍模様がデザインされたパッケージもある。

 

このあとサワークリーム、そしてパプリカ粉をよくなじませながら、丁寧に仕上げた。

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元々なんとなくパスタの気分だったので、別に買っておいた生フェットチーネを茹でて付け合わせに。

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さらにサワークリームをたっぷりトッピングしていただいた。ソースには鶏肉の旨味玉ねぎの甘味、そしてパプリカの風味サワークリームの酸味がしっかり抽出されていて、ジューシーなチキンとももちもちのフェットチーネとも相性抜群。この料理、まさに日本人の味覚にもピッタリだって、食べるたびに何度も実感する。実際この日に残った分を後日白いご飯と一緒にいただいたところ、もう絶品だった。

さてこんな感じで1袋は消費できたのだけど、仮に2週間に1度のペースでパプリカチキンを作ったところで、あと半年分くらいの在庫がまだまだ残っている。その間、もしかしたらまたハンガリーに行くことがあって、また買ってくることがあるかもしれない(まだ予定ないけど)。
「パプリカチキンパーティー」でも開催してみるしかないかな。

とある所用で飛鳥山公園あたりから西ヶ原を歩いている途中、「ゲーテの小径(Goethe Street)」なる通りに差し掛かった。
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ドイツに住んでいた頃、どの街にも「ゲーテ通り(Goethestraße)」っていう名前の通りがあったなぁって思い出しながら歩いた。

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ほどなくして特徴ある建物が見えてきた。

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こちらは「東京ゲーテ記念館」の建物だった。そしてその前には「ゲーテパーク」という小さな公園があった。

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建物に近づいてみると、残念ながら休館中だった。

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でも、4月からは新しい展示が始まるとのことなので、今からちょっと楽しみにしている。

昨年11月、約3年間のブダペストでの生活中向こうで入手した大量の本も引越し荷物とともに戻ってきた。一方で日本に置いてきた本も相当数ある。なので、この際全部一ヶ所に集めて新しい本棚を作ることにした。


まずは本棚を置く場所を準備するところから始まったのだが、本棚の組み立てが大変だった。なるべく多くの本を収納できるように棚可動式のものを購入したものの、本のテーマでゾーニングするのに苦心した。本の高さがバラバラなので、棚の高さがなかなか決められないのだ。特に友人から譲り受けたハンガリー語やドイツ語の本は日本のものよりもサイズが大きくて、結局すべてを収納することはできなかった。

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というわけで、横にもう1つ本棚を追加


よく「本棚を見るとその人がわかる」なんて言われているけれど、私の場合ほとんどが家族や友人から譲り受けた本なので、その法則は当てはまらない。でもここからアップデートしていくことで、だんだん本棚の内容が私自身に寄ってくるか、逆に私が本棚の内容に寄ってくるか、そのどちらかなんだろうとは思う。

最近は浅草は田原町の老舗パン屋さん「ペリカン」のパンにハマっている。パン生地の弾力あるふわふわ感、そしてしっかりとした味わいがたまらなく美味しいのだ。

で、朝食にロールパンホットドックにしたり、

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ドックパンホットドックを作ったり、

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食パン黒蜜きな粉トーストを作ったりして食べたりした。

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お店の近くには直営カフェもあって、そちらもとっても気になっている。

家で時々パンは作るのだけど、やはり老舗&プロのクオリティには到底敵わないのだ。

昨年12月に松屋が店舗限定でジョージア料理「シュクメルリ鍋定食」を販売した頃、私のTwitterのタイムライン上には、さっそく食べに行った人々の料理写真&感想ツイートが次々と表示され続けていた。

「シュクメルリ」
といえば、私もブダペストのジョージア料理店「アラグヴィ・グルーズ・エーッテレム」(Aragvi Grúz Étterem)で食べたことがあった。



どういうわけか写真を削除してしまって、ブログ記事に料理写真を掲載できなかったことがとことん悔やまれるのだが、あの、大きな陶器の鍋でにんにくとサワークリームで煮込まれた熱々のチキンを食べた時の衝撃は、今でも鮮明に憶えている。それだけにんにくの破壊力が半端なかった。

で、残念ながら対象店舗が近くにないし、ブダペストから帰ってきたばかりで何かをバタバタしていたしで、限定販売中は食べることができなかった。でも1月に全国展開するとのことだったので、ひたすらその日を待ち望んでいたのだった。そして、全国展開が始まっても相変わらずTwitterのブームに乗り遅れながら、ついに近くの松屋に入店。

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ついに念願の「シュクメルリ鍋定食」を食す時が来たのだった。
(※ちなみに写真にはうつっていないけど、定食にはサラダも付いていた。)

グツグツと鉄鍋ごと提供されて、もう食べる前から大興奮してしまった。

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ゴロゴロと豪快に入ったチキンとサツマイモ。その上でチーズがいい感じでとろけていた。

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このとろけるチーズとにんにくがきいたホワイトソースが味のキメ手。日本人の味覚に合わせたからなのか、ブダペストで食べたものよりもにんにくは控えめで、その分気にせずに味わうことができた。何より、白いご飯との相性が絶妙。ご飯を大盛りにしなかったことを軽く後悔した。まさに"世界一にんにくをおいしく食べるための料理"だった。

なお、テイクアウトもできるとのこと。おうちに買って帰って、ぜひジョージアワインとともに堪能してみたい。そうなったら、ジョージアワインも買いに行かなきゃね。

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