ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

2019年04月

友人が手土産に持ってきてくれた、ブダペスト2区の「マカロン・ヘブン(Macaron Heaven)」動物マカロン

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カメさんにウサギさん、ブタさんにクマさん、ハリネズミさん、トラさんに、角があるのはたぶんユニコーン。どれもかわいすぎて食べちゃうのがもったいないくらいだった(でも結局食べた)。


プレゼントもピッタリね。 

4月19日(金)から23日(月)までのハンガリーのイースター休暇。直前まで4連休の存在に気づかず、直前になって予定が全くないことに慌てふためいていたが、前半(というかほぼ1日)は急遽決行したクロアチア弾丸旅行で、もう1日や2日どころか1週間分くらい充実した時間を過ごせた。だが、後半残り2日も予定がないことに、変わりはない。
3日目の22日(日)は、前日に引き続いて朝から良い天気で、やはりどこかに出かけないともったいないような青空だった。午前中は洗濯や掃除などを済ませ、お昼をどうしようかと冷蔵庫を開けながらあれこれ考えている途中、前に友人が「マルギット島(Margitsziget)にピクニックしてきた」と話していたのを思い出した。そうだ。ピクニックついでに読書をしたり、ポケモンGOで遊ぶのも悪くない。


というわけで、小さなクーラーボックスに冷蔵庫で冷えていたビールと水、保冷剤を入れ、簡単な食器とともにリュックに入れ、途中最近お気に入りのハンバーガー屋さん「ジング(ZING)」で買い出しして、トラムで島の入口へ。そのまま島に入ると、すでに多くの訪問客で賑わっていた。

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ピクニックを楽しんでいる親子連れやワンちゃん連れやグループもさまざまで、そんな中でのソロ・ピクニック

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でも、別にひとりだからって全然気にならないこの空気感が嬉しい。去年ベーケーシュチャバ(Békéscsaba)のお祭りでゲットしたリユースカップにビールをなみなみと注ぎ、ひとり乾杯。

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青空の下、風が運んでくる木や草の香りに包まれて飲むビールは、最高に美味しかった。


食事を終えて、読書をして、散歩ついでにポケモンGOで遊んでいたら、同じく遊んでいるハンガリー人グループに遭遇。ハンガリー語の練習も兼ねて、そのまま30分くらい島の中をぐるぐる歩きながら一緒に遊んだ。

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お互いに本名を知らないポケモン仲間とはいえ、誰かと一緒に過ごしたことで、さらに充実した時間となった。


ちなみに4連休最終日は天気もあまり良くなかったこともあり、 ほとんど家で過ごしたあと、近所の友人宅に押しかけてワイン会。そんな感じで過ごしていたら、イースター休みはあっという間に終わってしまったのだった。

ブダペストを深夜に出発して、0泊1日の弾丸旅行で訪れたクロアチア。朝の5時半到着後、サモボル (Samobor)首都ザグレブ(Zagreb)を駆け足で巡り、「ビストロ・フォティッチ(Bistro Fotić)」でランチを済ませてから、16時発の帰りのバスへと急ぐ。


バスターミナルへの道の途中でお土産を調達すべく、初めての道を歩くと、四角い形の広場にさしかかった。「ファシズム犠牲者の広場(Trg žrtava. fašizma)」という名前のその広場には、とても特徴的な円柱状の建物が堂々と佇んでいた。
 
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これは、「クロアチア・アーティスト協会(Hrvatsko društvo likovnih umjetnika)」だった。広場をぐるりと半周した先に、ブダペスト生活でもおなじみのスーパーマーケット「SPAR」があった。

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中でいろいろと購入。ついつい買いすぎて、結構な重さになってしまった。


鉄道の線路沿いの道を歩きながら、バスターミナルへと向かう。線路側の塀がアートスペース(もしくは落書きの場)となっているようで、途中「怪盗晴子節約」というなんとも気になる作品を見かけた。

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「怪盗」「晴子」の要素はなんとなくわかるが、「節約」の要素がまったくよくわからなかった。ポケストップになっている作品もいくつかあった。

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↓こちらは逆光で若干わかりにくいのだけど、塀の上に座っている人のようなモチーフが置かれていた。

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一番右、手だけ見えているということは、塀から向こう側に落ちてしまったのかもしれない。


10分ほど歩いて、バスターミナルが見えてきた。一番上に巨大スクリーンが設置されていて、さまざまなジャンルの広告が映し出されていた。

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バスの時間までちょっとだけ時間があったので、構内のバーでビールタイム

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出発前にこうして飲むビールって、どうしてこんなにも美味しいのだろう?


行きと比べて帰りの車内はガラガラ。しかも乗客のほとんどがクロアチア人だったようで、国境審査もびっくりするほど早く終わり、あっという間にハンガリー国内に。車窓から見える菜の花畑がとても美しかった。

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定刻よりもちょっと早めにケレンフェルド鉄道駅(Kelenföld vasútállomás)に到着。ブダペストの自宅に戻るまでが弾丸旅行なのだ。

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最後にきて、ちょっとした出来事が。エスカレーターを降りてホームにいた検札官に定期券を見せると、「俺の弟なんだよ」と、スマートフォンの画面を見せられた。なんと、テレビ電話で弟さんと話している途中だったらしい。仕事中なのに(笑)。

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お互いブダペストに住んでいるのだけど全然会う機会がなく、電話したのも久しぶりだったとのこと。それから数十秒間、私も一緒に画面越しに弟さんと会話することになってしまった。仕事中だというのにテレビ電話をしていることもだけど、こうして通りすがりの乗客も巻き込んでしまうなんて、日本だったらとても考えられない勤務態度。でも、こういう人々の適当っぷりがハンガリーでの生活において好きなところでもある(みんながみんな、そういうわけではないけどね)。


いっぱい歩いたので、帰宅してシャワー浴びてソッコーで就寝。当初何も予定がなかったイースター休み。この1日だけで4日分くらい満喫してしまった。

<前編>はこちら


クロアチアの首都ザグレブ(Zagreb)で行きたかったのが、「石の門(Kamenita vrata)」とあともう2箇所。そのうちの1つが石の門からさらに坂を登ったところにある「聖マルコ教会(Crkva sv. Marka)」だった。

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この教会は、なんといってもカラフルなタイルで装飾された屋根が特徴。あとで知ったのだが、ハンガリーが誇る陶磁器メーカー「ジョルナイ(Zsolnay)」のタイルとのことだ。左にクロアチア、スラヴォニア、ダルマチア王国の紋章、そして右にザグレブの紋章がデザインされている。

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鮮やかな青空の下、一層美しく目に映った。


坂を降りて、また市場の方へ。途中大きなイースターエッグに遭遇した。

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クロアチアの地方の風景が描かれているものだと思われる。


そして、もう1つ訪れたかった「ザグレブ大聖堂(Zagrebačka katedrala)」 に到着。

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約2年前に訪れた際はまだ塔の部分の全体が改修中だったので、やっとそれらしい姿を見れた気がした。まだまだ改修中だったけど。

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巨大な内部もとても豪華で、洗練されたステンドグラスがキラキラを輝いていた。


教会の建物の隣には先ほど見かけたのと同じようなイースターエッグが飾られていた。

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説明書きによると、表面に描かれているのは「クロアチア・ナイーヴアート」とのこと。そういえば、最初に見たイースターエッグの後ろがギャラリーだった。イースターに際し、このクロアチア・ナイーヴアートの誕生地でもあるコプリヴニツァ=クリジェヴツィ郡のアーティストたちとザグレブ観光局が、市民と訪問客に向けてのプレゼントして、ディスプレイしたそうだ。


サモボル (Samobor)で食べた2つのクレムシュニタ(Kremšnita)もそろそろ消化しきった(と思われる)ところで、ランチタイム。ネットで気になっていた「ビストロ・フォティッチ(Bistro Fotić)」に入った。

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とても可愛らしいインテリアのお店で、お料理もワインもとっても美味しかった。もちろん、追って「本宮じゅんの欧州美食探訪記」の方でも紹介しようと思う(※時期未定)。


街の中心地にはほかにもイースターのディスプレイがいろんなところにあって、家族連れやカップルたちが楽しそうに写真を撮っているのを見て、こういう時だけひとりで来たのが残念だったなって思ったりした。

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朝着いたばかりだけど、出発の時刻はもうすぐ。バスターミナルまでの道の途中、お土産を調達していくことにした。


続く!

バスはサモボル(Samobor)から首都ザグレブ(Zagreb)に到着。ブログにアップするのをすっかり忘れてしまったのだけど、実は2017年5月にもこの街を訪れている。なので当時の記憶を頼りに、再び訪れたい箇所を順に巡ることにした。


バスターミナルからてくてく歩いて、まずは鉄道駅の方へ。

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その反対側に広がるトミスラヴ広場(trg Tomislava)から観光を始めた。
 
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10世紀頃にクロアチアを統治していたトミスラブ王(Kralj Tomislav)の像、そしてその向こうのアートパビリオンの建物が青空の下に美しく映えていた。


どんどん歩いてイェラチッチ広場(Trg bana Jelačića)に到着。

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鮮やかな青の車体のトラムが行き交い、観光客もあふれていてとても賑やかだった。


階段を上がり、ドラツ市場(Dolac Market)へ。

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新鮮な野菜や果物がうず高く積まれて売られているのを横目に、まだまだ歩く。


ネクタイ発祥の地でもあるクロアチアらしく、大きなネクタイのディスプレイが印象的な「クラヴァタ(KRAVATA)」のお店のある坂をひたすら登り、

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この銅像を目印に左に曲がってさらに坂を登り、

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「石の門(Kamenita vrata)」に到着。

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建物の地上階部分がトンネルになっていて、その中には小さな祭壇がある。

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ロウソクの台や長椅子も設置されていて、まるで小さな教会のような空間だった。

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トンネルを抜けて反対側からの眺めはこんな感じ。

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そして、まだまだ坂道を登る。坂道の先に、今回の旅でどうしても訪れたかった場所があるのだ。

<後編>に続く! 

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