ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

2018年12月

ブダペスト生活も3年目となり、クリスマスマーケットの季節も3回目となった。というわけで、聖イシュトヴァーン大聖堂前のクリスマスマーケットも今年で3回目。

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気温マイナス1℃にもかかわらず、そしてまだ18時台にもかかわらず、会場はすでに大混雑だった。全体的に去年や一昨年と同じような印象があったのだが、大きく違ったのがこちらの顔ハメ看板

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「投票してね! 私たちがヨーロッパのベストクリスマスマーケットになれるように!」と記載されていた。事実、ここのクリスマスマーケットは「ヨーロッパのベストクリスマスマーケット」の常連。今後ますます世界中の人々から注目されることなのだろう。


来年もまたこの街で過ごせますように、そう願いながら家路についた。

友人に会いに、久しぶりにハンガリー中部のケチケメート(Kecskemét)を訪れた。こちらもすっかり雪景色。

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この街でも中心地では、クリスマスマーケットが開催されていた。

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雪景色の街並みも美しかった。

朝目覚めて窓の外を見たら、雪で真っ白だった。もう、笑っちゃうくらい真っ白だった。目を開ける前からなんだか外が明るいなぁという感覚があったのは、このせいだったのか。こんな日は1日引きこもっていたい気分だったのだけど、食料品の買い出しをしないとなので、スノーブーツを取り出していつも通りの土曜日を始めることにした。


有機食品市場ビオ・ピアツ(BIO PIAC)に隣接している公園も真っ白になっていて、ワンちゃんたちが元気に駆け回っている姿を見て、「雪やこんこ」の歌を思い出した。

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あと、小さな子どもたちがソリで遊んでいたりして、とても微笑ましかった。


なんだかスキー場にいるようだったのだけど、その隣は普通に市場になっていて、不思議な感覚だった。冷たい空気にも慣れてきて、そのまま付近を散歩したりした。

ハンガリー語学校の今年のコースもついに最終日。その前日も教室で打ち上げしたばかりだったけど、かねてから約束していたように、授業が終わった後は打ち上げ本番をすべく、近くのパブへ。


まだ明るいうちだったが、4人でビールで乾杯した。

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実は、これまでハンガリー語学校で10回ほどコースに参加していたのだが、クラスメイト全員でこうして授業後に集まるというのは、私にとって初めての体験だった。もちろん、コースで知り合ったクラスメイトと個別に会うことは今でもあるのだけど、「全員で」という機会がなかったのだ。それはほかの3人にとっても同じだったようで、約束して以来みんなで毎日この機会を楽しみにしていた。


クラスメイトたちとは、国籍も年齢も職業も、もちろん母国語もみんなバラバラなのに、授業の前後や休み時間もハンガリー語だけで会話した。冗談を言い合ったり、真面目な話をしたり、この日も話題はそれぞれの家族の話や趣味の話、「EU」についてなど多岐に渡った。さすがに自分の意見をハンガリー語で表現するのはまだまだ難しいのだけど、彼らとの会話の中で良い刺激を受けることができたし、何より楽しかった。そして、同じくらいのレベルの学習者たちとのコミュニケーションを通じて、語学の習得という面でも気づきが多かった。


ブダペストに住んでいながらハンガリー語を勉強している外国人同士、またちょくちょく集まることを約束し合った。難解なハンガリー語に何度も挫折しそうになっているけれど、こうした素晴らしい仲間ができたこともあり、まだまだ頑張れる気がした。

ハンガリーで生活しているということで、まだまだハンガリー語の学習を続けている。そして2年経ったとはいえ、まだまだ格闘し続けている。今年に入ってから夏頃まではマンツーマンのプライベートレッスンの受講していたのだけど、秋口からまた語学学校に戻ってグループレッスンを再開した。以来、途中参加できなかった期間もあったのだけど、意識高い+熱意あるクラスメイトたちに恵まれて、かつ刺激されて、通い続けるまま年内最後のコースに突入。


そして、担当の先生がコース最終日に不在で代講となったため、最終日前日に修了テストを受けて、終わってホッとした次の瞬間、

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なんと先生がスパークリングワイン、それもハンガリー名産の「テルレイ(Törley)」のボトルとグラスを持って教室に戻ってきた。


というわけで、授業時間中でもかかわらずにみんなで乾杯。

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先生は「学校の規則としてワインの引用はOK、でも蒸留酒はNG」と、私が初めてこの学校でのコースを始めた2年前から公言しているわけなのだが、こうして実際に教室で飲むのは初めてだった。


そうこうしているうちに、先生が「ベテュートロニ(Betűtorony)」というゲームを持ってきた。

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「ベテュー(betű)」とは、「文字」のこと。そして「トロニ(torony)」「塔」。手持ちの8枚の「文字」の札を使って赤い晩の上で単語を作っていくゲームだ。縦・横に作り、単語として成立する限り、文字の上に札を乗せて塔のようにしても良い。そして、単語として成立した札の分だけポイントを獲得する、というルールだ。何よりも語彙力が問われる、ハンガリー語学習者にとってはなかなか試されるゲームだった。しかもすでにスパークリングワインがまわってしまって思考能力はだいぶ衰えている中だったのだが、 クラスメイトたちとかなり盛り上がった。


実はコースの半ばくらいの時点で、翌日の最終日の授業の後、クラスメイトみんなとどこかで打ち上げする約束をしていた。 まさかその前日がこうなるとは思っていなかったので「その1」ということで。というわけで、「その2」に続く。 

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