ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

2018年06月

ビオ・ピアツ(BIO PIAC)サワーチェリー(meggy)の季節がやってきた!と思ったら、続きまして、今度は桃(őszibarack)の季節。数種類の桃を山積みで売っているお店を見つけて、思わず衝動買いしてしまった。今回も、また。

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日本でよく見かけるものと比べて若干大きさが小ぶりだけど、味はそんなに変わらず、程よい甘さが美味しかった。

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日が経つに連れて少しずつ追熟が進んで柔らかくなっている。朝食にそのまま食べたり、ヨーグルトに入れて食べたりしているうちにあっという間になくなったので、結局2週連続購入した。

ハンガリーで販売されているミネラルウォーターは、ボトルのキャップが青なら炭酸入り、ピンクなら炭酸無しと大変わかりやすい。のだけど、テオドラ(THEODORA)という銘柄に関しては、ただいまキャンペーン中のため、どちらのキャップもグレーとなっている。

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なので、キャンペーン期間中は炭酸が入っているか入っていないかは、ラベルの色で判断する必要がある。


このグレーのキャップの裏にシリアルコードが印字されていて、Facebookなどでユーザー登録したあとは、キャンペーンサイトにそのシリアルコード8桁を入力して応募するという仕組みになっている。

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数字とアルファベットを合わせて36の8乗という膨大なパターンが用意されている・・・と思っていたのだけど、1文字でも間違えるとエラーになるので、おそらく高度なアルゴリズムがプログラミングされているのだと思われる。ズルはできない。


キャンペーンサイトでは、シリアルコード入力後に毎日の抽選に向けて「シュトランド(STRAND)」という音楽フェスのチケット、もしくはピクニックセットどちらかを選ぶ仕組みになっている。で、期間中の1等賞はフォルクスワーゲンの電気自動車

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キャンペーンが始まった6月に入ってから、このフォルクスワーゲンを当てるべく日々黙々とサイトにシリアルコードを入力している。そして、当たったら駐車場どうしようかな〜とか、充電スタンドの場所チェックしておかなきゃな〜など、いろいろと妄想をふくらましたりしている。


でもね、宝くじだって買わなきゃ当たらないの。何事も挑戦しなきゃ成功しないの。「とらぬ狸の皮算用」と言われてしまったらそこまでなのだけど、 7月31日(※キャンペーン終了日)まではどうか夢を見させて!

ブダペストの壁画シリーズも、なんと9回目vol.1はこちら vol.2はこちら  vol.3はこちら  vol.4はこちら vol.5はこちら vol.6はこちら vol.7はこちら vol.8はこちら)。歩くたびに新しい壁画を発見するのが楽しい。
 
今回は、ブダペスト東駅(Keleti pályaudvar)の裏手の通りにて。

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ロート・ミクシャ(Róth Miksa)というオーストリア=ハンガリー 二重帝国時代の宮廷画家で、国会議事堂やブダ王宮内のステンドグラスやモザイクアートを手がけた人物とのこと。そして、ここから徒歩で5分以内には彼の功績や作品を展示した「ロート・ミクシャ記念館(Róth Miksa Emlékház)」があるようだ。 


まだまだブダペストやハンガリーの歴史や文化について知らないことがたくさんある、 というのを壁画を通じて実感させられた。

ハンガリー北部マートラ地方(Mátra)の史跡を巡る日帰り旅行カーポルナ(Kápolna)の後はシロク(Sirok)という村の丘の上にあるシロク城(Siroki vár)に到着。1320年より前にはすでに建設されていたというこの城は、1713年にハプスブルグ帝国軍によって爆破された以降長い間廃墟のままだったが、1996年以降に再建が進み、2012年に今の姿になったとのことだ。

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こういう廃墟のような古城が大好きなので、訪れる前からワクワクしていた。


駐車場に車を止めて、入口へ。

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チケットはここではなく、城の方の入口で購入するとのこと。そこまではチケット無しでも入場できて、地元の住民とおぼしき人々も普通に犬の散歩などをしていた。


決して緩やかではない長い坂を登ると分岐点に到着。左に向かうとお城で、右に向かうと「修道士と修道女の岩(BARÁT ÉS APÁCA  SZIKLA)」とトイレが あるようだ。

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そろそろトイレ休憩にしようかと、その方角へと進んだところ、なんとなく嫌な予感。

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詳細の記述は省略するが、中には超古典的方式の便座があった。ちょっとハードルが高すぎたので、ここでは断念。


戻って岩を目指して歩いた。予想していたよりも距離があり、まさかのハイキングコースだった。でもそれらしき岩に着くと、城をはじめとした絶景を眺めることができた。

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城と反対側の方向を見ると、はるか向こうにも巨大な岩があり、その上に男性と犬が立っていたのが見えた。

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ちょっと気になったけれど、体力温存のために引き返して城の方に向かうことにした。ちなみに別の角度から撮った岩がこちら。

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これが「修道士と修道女の岩(BARÁT ÉS APÁCA  SZIKLA)」ということなのかな。


分岐点まで戻って今度は城を目指しててくてく歩く。振り返ると、先ほどまでいた岩が向こうに見えた。

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結構歩いたね。


城の入口でチケットを購入して内部へ。ちなみに大人はひとり1,000フォリント で、学生はひとり500フォリントだった。

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城壁からの眺めも絶景。

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入ってすぐのところには城の石壁を利用して建てられた木の小屋があり、中では城の歴史の紹介やかつての生活についての展示があった。

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こちらには近代的方式のトイレがあったので、仕切り直してこちらでトイレ休憩。


そのあと城の上部へと登ってみた。

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また城下の景色を望む。


階段を降りて、城の下部へ。洞窟のようになっていて真っ暗だった。

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完全に廃墟となっていて、ここがどのように使われていたのかあれこれイメージしてみたりした。


城をあとにして、駐車場からの入口とのほぼ中間地点にあるレストラン「ヴェーグヴァール(Végvár)」でひと休み。

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レモネードパラチンタ(palacinta)というクレープのようなデザートで、体内にエネルギーを補給した。

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びっくりしたのは、スタッフの女性に突然「去年の秋、エゲルの美女の谷にいたでしょう?」と話しかけられたことだった。確かにいた。確かにいたことを伝えると、「あの時にも一度会っているわよ」と。エゲルはここから約20km。その時彼女はどこかのお店で働いていたようなのだ。
こちらが全然憶えていないのがもどかしかったが、思いがけない再会がとっても嬉しかった。でも、あの時もそれだけ目立っていたということね(笑)。

日曜日は、ハンガリー北部のマートラ地方(Mátra)の史跡を巡る日帰り旅行へ。ブダペストから車を飛ばし、まずはカーポルナ(Kápolna)に足を運んでみた。


この町は1848年・49年のハンガリー革命の際に戦場となり、大通り沿いにはその150周年に際して設置された記念碑がある。

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「カーポルナの戦い」として町の名を広く世に知らしめたこの戦いは、1849年2月26日・27日に繰り広げられ、多くのハンガリー軍兵士たちが命を落とした。橋を模したモニュメントに、その銅像が配されている。


大通り沿いのバス停にて。ブダペストとエゲルを結ぶバスが停車するようだ。

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また、通りを挟んで反対側のバス停の近くには、1956年革命(ハンガリー動乱)の記念碑があった。

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その近くには、1944年独ソ戦で命を落としたソ連軍兵士に向けての慰霊オベリスク。

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交差点には、突如マリア像が現れた。

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てくてく歩くと、こちらにも1848年革命の記念碑。こちらは100周年時に設置されたようだ。

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その近くには、大きなオベリスクが堂々とそびえ立っていた。

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その反対側には、ひっそりと古い石碑がある。こちらは1919年2月23日、時の国家元首カーロイ・ミハーイ(Károlyi Mihály)が、自身が所有したこの地で初めて土地分割を行ったことを記念したものだ。

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小さな町ながら少し歩いただけで史跡が多く、大学受験時に勉強した世界史を振り返ったり、ハンガリーの歴史についても目を向けるきっかけとなった。


ちなみに、「カーポルナ(Kápolna)」とはハンガリー語で「礼拝堂、チャペル」という意味なので、週明けにハンガリー語の先生に「カーポルナに行った」という話をしたら、「どこのカーポルナに行ったの?」と訊き返された。こういうの、よくあることなのだと思う。

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