ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

2017年12月

あっという間に2017年も今日で最後。


午前中は日本にいる家族とLINE通話でお話して、お昼はブダ王宮の丘のレストランで今日お誕生日の友人のためにささやかなランチパーティーを開いて、夕方は今日日本に帰る友人たちを空港まで見送って、日の入り前に自宅へと戻った。


あれだけお昼たくさん食べたにもかかわらず、ついつい食べたくなって年越し蕎麦



日本から持ってきた乾麺を茹でて冷やして、日本から持ってきた麺つゆを薄めて、これまた日本から持ってきた海苔とわさびでいただいた。こういう時、やっぱり日本の味って美味しいなぁってしみじみ感じたり。


年が明ける頃ともなると、あちこちで花火が打ち上がるのが自宅の窓からも見えた。爆竹が凄まじく鳴り響く音も。


みなさまにとっても、素敵な2018年を!

2017年最後の数日間、お友達が夫妻でブダペストに来てくれたので一緒に観光を楽しんだ。夜はアンドラーシ通り(Andrássy út)沿いにあるワインビストロ「クラス(Klassz)」へ。このお店はハンガリー国立歌劇場(Magyar Állami Operaház)にも近いので、観劇の前後に立ち寄る人々も多いと聞いている。




食事のメニューはあまり多くはないのだけど、ワインの種類は豊富。ハンガリーワインだけでなく、世界中からありとあらゆるワインを揃えている。オシャレな店内の奥には大きなワインセラーがあり、隣にはショップも併設している。この日もお昼かなり食べてしまっていたので、ワインをメインにして、食事はおつまみ程度につまむことにした。たくさんのヴァリエーションの中から、パンノンハルマ(Pannonhalma)の白ワインを注文。




そして、前菜のメニューからフォアグラのソテーを注文した。カリカリに焼かれた自家製のスコーンの上に乗っていて、濃厚な味わいだった。


もうひとつは、牛肉のタルタル。 



レタスとポテトチップスのアクセントが美味しさを引き立てている。


改めて思うのだが、やはり少ないメニューながらどの料理もワインにぴったり。ワイン目的で訪れて、いろんなワインを試してみるのも良し。もちろん普通食事目的で訪れてもかなり満喫できそうだ。


「Klassz」
所:1064 Budapest, Andrássy út 41. Hungary
TEL:+36-1-599-9490

ブダペストからハンガリー中部のケチケメート(Kecskemét)へ車で向かう途中、高速を降りて国道5号線に出ると、「エトシュ・ハラースチャールダ(5 Halászcsárda)」というレストランがある。その佇まいから、ずっと通りかかるたびに気になっていたのだが、やっと訪れる機会があった。


遅めのランチで16時に入ったところ、既に日の入り後のためこの暗さ。まるで夕食に入ったような気分だった。

IMG_1322

お店の前で、ダンディーなコックが出迎えてくれた。

IMG_1333


「ハラースチャールダ(Halászcsárda)」とは、「漁師の旅籠」という意味。 なので、間違いなく魚料理が美味しいと踏んで、さっそく魚のスープ「ハラースレー(Halászlé)」を注文。
 
IMG_1329

ゴロッと鯰の身が入っていて、その旨味とパプリカの風味がギュッとつまった絶妙な美味しさだった。

IMG_1330

ちなみに「旅籠」と訳されるように、宿泊用の部屋もあるらしい。朝食メニューも気になった。


そして、前菜には「魚のテペルテーの紫タマネギとタルタルソース添え(Haltepertő lilahagymával, tartármártással)」

IMG_1332

揚げたてサクサクのテペルテーとタルタルソースの組み合わせにビールも進んだ。タルタルソースも手作りらしい。レシピを教えてもらいたいくらいだった。


メインは「鯰のアーモンドフライ、パセリポテト添え(Szürkeharcsafilé mandulás bundában, petrezselymes burgonya)」

IMG_1331

こちらも揚げたてサクサク。アーモンドの衣に、揚げ物ばかりにしちゃったけど、カロリーなんて気にしない。ただ、さすがにお腹いっぱいになってきたので、ポテトは半分持ち帰りに包んでもらった。


店内には真っ白な壁にお皿やアンティークが飾られていて、趣ある雰囲気。

IMG_1323


途中大きな鍋を持った年配のご婦人がお店の中に来て、その鍋にハラースレーを入れてもらって帰っていった。家でみんなで食べるのかな。いいなぁ。こういう持ち帰りの方法、一度はやってみたい。



5 Halászcsárda」
所:6000 Kecskemét 5-ös út
TEL:+36-30-484-4848

夜はホームパーティーにお呼ばれされているので、手土産に抹茶マフィンを作成。


当初「抹茶ブラウニー」のつもりだったんだけだ、いろいろ試行錯誤を重ねて自分で作ったレシピでは、結局ブラウニーというよりマフィンの仕上がりとなった。



抹茶は前に日本から来てくれたお友達からプレゼントにいただいた、京都の一保堂茶舗の「宇治清水」を使用。グラニュー糖も入っているので、お湯や牛乳で溶かすだけで飲めるのでとっても便利だ。グラニュー糖が入っているので、生地に入れる砂糖の量は調整した。


焼いている途中に大家さんたちがいらしたので、ちょっとだけおすそ分けして差し上げたら、とても喜んでいただけた。
ホームパーティーではホストの方の手料理が美味しすぎて、素晴らしすぎて、その中でかなり恐縮だったのだけど、なんとか好評いただけた。ホッとした。

テレーズ大環状通り(Teréz körút)にて、見慣れた文字がある!ってよく見たら、



カタカナで「スイフト」つまりは、"SUZUKI SWIFT"の広告だった。


体制変換後の1991年に、日本の自動車メーカースズキがハンガリー政府との合弁で「マジャールスズキ(Magyar Suzuki)」を設立し、乗用車の生産を開始して以来、ハンガリーでスズキの車はとても親しまれている。

↑このページのトップヘ