ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

2017年09月

ここ数週間、真上の階がリノベーション工事中のようだった。というのも、ドリル音(たまに轟音)が聞こえる日が続いていたのだ。さすがに土日はやってないみたいだったけれど、平日夜にそれが聞こえる日もあって、もし大事な電話をしなければならない時にはその際に直接話そうかと思っていた。


そんなある日、共同ゴミ捨て場でとても綺麗な女性に会って挨拶をしたところ、上の階の住人とのことだった。「いつもうるさくしちゃってごめんなさいね」と話しかけてくれた。「今のところは問題ないから大丈夫です」って答えておいた。リノベーション工事はその次の週には終わるとのことだった。


またある日、帰宅時にポストの中を見たら、小さな包みが入っていた。



「お部屋のリノベーション工事中は我慢してくれてありがとう(※やや直訳)」というメッセージと上の階の住人家族全員の名前が書いてあり、中にはチョコレートが2つ入っていた。それを見て、少し前からドリル音が聞こえなくなっていたことに気づいた。


結局ドリル音にはそこまで悩まされいたわけではなかったのだけど、こうした心遣いがやっぱりなんだか嬉しかった。

少し前に、2018年からブダペスト市内交通のEチケット化がスタートするというニュースを耳にした。ニュースでは、それに対応した自動改札機が最初にデアーク・フェレンツ広場駅(Deák Ferenc tér)と、あともうひと駅に設置されるとのことだったのだけど、


いつのまにか既に設置されていた。

ここにSuicaみたいにピッてかざすのね。


ただ、せっかく設置されているのに、見たところ誰も使っている様子はなく、みんないつも通り検札員に紙のチケットを見せていた。私の1ヶ月定期券も紙のまま。なんだかアナログな生活に慣れてしまっているので、Eチケットにするのはもう少し後になってからでもいいかなって思っているのだ。

先週オランダを旅行していたという知人より、



「AMSTERDAM CHEESE COMPANY」のチーズのお土産をいただいた。
包装紙が新聞っぽくなっているのがかわいいし、もしかしてアムステルダムでも人気のチーズのお店なのかな?


アムステルダムは、大学の卒業旅行で訪れたことがある。ユースホステルで出会った1歳年下の女の子と一緒に、ハイネケンのビール工場に行ったり、アンネ・フランクの家を見学した記憶が蘇った。


ブダペストから結構遠いけど、陸続き。私もまた行ける機会があるといいんだけどな。

ブダペスト近郊のヴェチェーシュ(Vecsés)で毎年開催されている、「カーポスタフェスト(Káposztafeszt)」に今年も来場。直訳すると 「キャベツ祭り」 という名の通り、たくさんのキャベツがお出迎えしてくれた。




お昼時だったので、屋台で豪快なキャベツ料理でランチ。


テルテット・カーポスタ(Töltött káposzta)セーケイ・カーポスタ(Székelyi káposzta)や豚肉のグリルなどを3人でシェアした。



キャベツとパプリカとサワークリームの組み合わせがたまらなく美味しかった。


会場内では至るところにキャベツ人間を発見。




最後の1枚のヤル気なさそうな顔が、なんだか笑えた。それにしてもジーンズの上のナスは元々置いてあったのだろうか。


キャベツ人間以外にも、野菜でできた動物たちもいた。


豚さんなんかそのまま歩き出しそうでかわいい。


ヴェチェーシュ(Vecsés)は酢キャベツやパプリカのピクルスも名産。


ちょうど、アルマパプリカ(almapaprika)に酢キャベツを詰めるイベントが始まった。


私も流れに乗ってちゃっかり参加。



できたのは持ち帰りOKとのこと。食べるのが楽しみだ。


その後、去年も訪れたキャベツのフライの屋台へ。


メドヴェハジマ(medvehagyma)というギョウジャニンニクが入ったサワークリームを、たっぷりかけてもらっていただいた。


モチモチしていて美味しかった。ちなみにメドヴェハジマは直訳すると「熊のニンニク」。熊さんたちも食べるのかな。


会場内ではこんな天秤型の遊具も発見。


小さな子どもたちが重いキャベツを一生懸命運んでいた。私があっち側に乗ったら、間違いなくキャベツ側が上がるんだろうな。


残念ながらパレードは見逃してしまったのだけど、去年よりもかなりパワーアップしていたように感じた。
来年が既に待ち切れない。

9月23日は、お友達夫婦に会いにスロヴァキアのペジノク(Pezinok)へ。ちょうど街の中心地で「VINOBRANIE 2017」というワインフェスティバルが開催されているのだ。
朝早くにブダペスト東駅にギリギリセーフで滑り込み、まずはブラチスラヴァ(Blatislava)へと向かった。



乗った電車はハンブルク=アルトナ(Hamburg-Altona)行き。このまま乗り過ごしたら、チェコを経てドイツまで行けちゃうということだ。そういう電車の旅って今でもすごく憧れる。


ブラチスラヴァに到着。ここで電車を乗り換える。


朝急いでいて何も食べていなかったので、駅の売店でブレク(Bわurek)を買った。


これが最高に美味しかった。


電車の中は英語を話す乗客でいっぱいだった。隣の老夫婦に話しかけてみたら、イングランドからの団体旅行客とのことだった。みんな同じくペジノクに向かっているとのこと。外国人にも注目されているようだ。


駅に着いて、無事に友人とも合流し、お祭りの会場内を散策。


中心地の道路を通行止めにして会場にしており、想像していたよりもずっと大規模でびっくりした。


お祭りの名物は、「ブルチャク(Burčiak)」というワインになる前の状態の飲み物。


ジュースのような甘さだけど、アルコールが含まれているので飲み過ぎには注意だ。この味の良し悪しで、その年のワインの特徴がわかるという。


他にも、イチゴやブルーベリーなどのフルーツワインも。



去年訪れたワインセラー「MATYŠÁK」の特設テントにも立ち寄った。気になっていた赤ワインを試飲。



公園に足を運んだら、美しい羽根の孔雀に出逢えた。


真っ白な孔雀も。どこから見ても真っ白で美しい。



公園に隣接しているお城は改修中のようだったのだけど、地上階が開いていたので入ってみた。



すると、そこは広々としたワインセラーだった。



奥には売店もあった。品揃えがとってもオシャレ。


グラスワインも販売していたので、白ワインを1杯。


これが絶妙に美味しかったので、1本お土産に買って帰った。


さらに奥には昔ながらのワイン製造機。


この区画は博物館のようだった。どうやらこの施設はお祭りに合わせて期間限定でオープンしているようで、おそらくそのうち正式にオープンするのだと思われる。


ランチの後、再びお祭りの会場に戻って赤ワインをもう1杯。


ちょっと飲みすぎちゃったかな?


実際に会ったのは約9ヶ月ぶりの友人とも、いろんな話ができて嬉しかった。日帰りできる距離だし、またクリスマスの頃にも会いに行きたいな。


お土産には「MATYŠÁK」の赤ワインと、改修中のお城の隣で買った「Roman Janoušek」の白ワイン。


開栓するのが楽しみだ。

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