ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

2017年03月

「おひなさまの扇子、もう飾りましたか?」

2月の終わり。実家の母親から来たメールを見るまで、その存在をすっかり忘れてしまっていた。
 

1月の一時帰国時に、母親から手渡された記憶はある。「ハンガリーにいても日本を感じられるように」と。昔実家でも飾っていた時期があったようだ(離れて暮らしていたので私はよく憶えていないのだけど)。
でも、ブダペストに戻る荷物の中に、それを入れた記憶は全くなかった。というか、大きい方のスーツケースも小さい方のスーツケースも既に中身を空にしていてそれでも気づかなかったのだから、つまりはこちらに持ってきていないということだ。
念のため、日本から持ってきた荷物をしまった場所を片っ端から確認してみたが、やはりどこにもなかった。一番可能性が高いのは、実家の自分の部屋に置いてきたということだ。母親に、なんて返信しよう。


ふと、ある可能性について閃いた。もしかしたら日本を発つ前に船便で送った荷物の中に入っているかもしれない。

「船便の荷物の方に入れてしまったようで、残念ながら、まだ届いていません。せっかく持たせてくれたのにごめんなさい。」

母親としては、返信とともに送られてくる扇子を飾っている写真を楽しみとしていただろうし、もちろん謝罪の言葉も付け加えた。


それから数週間。帰宅するとポストに荷物が届いたとの伝票が入っていたので、郵便局の小包センターまで取りに行った。
開封するまでは、実家の部屋に置いてきた確率の方が高いと思い、そしたらそれでもう一度謝罪しようと決めていたのだけど、実際ちゃんと中に入っていたので安心した。
そして、すぐに写真を撮って母親にメールを送った。




折しも3月30日は、旧暦の桃の節句。旧暦の方には間に合ったということだ。


ちなみに船便の荷物にはどうせ届くのに数ヶ月かかるのだから、「絶対すぐには使わないもの」ばかりを入れていたのだが、別にこの扇子もそう思って入れたわけではない。私のミスだ。
ただ、もしかしたらこちらに持って来ようと思っていた物の中に、まだ実家の部屋に置きっぱなしのものもあるかもしれない。記憶が定かではないからだ。その点については母親とのやり取りの中では絶対に触れないようにしている。

久しぶりに大型スーパー「METRO」を訪れたところ、ショッピングカートに長〜い突起物が付いていることに気づいた。



そして、突起物の先にはフックが付いていた。


これ、何だろう??


残念ながら、店内で使っている方に出会えなかったのだが、ショッピングバッグをかけるには、ちょっと高さがありすぎる気がする。


SNSで質問してみたところ、ざっと以下のような回答をいただけた。

①ショッピングバッグ用
②バナナ用
③傘用
④自分のコート用
⑤洋服(商品)用
⑥点滴用
⑦盗難防止用


⑦はアメリカ在住経験のある友人2人から教えてもらった。アメリカのショッピングセンターでもカートに長い棒が付いていることがあるらしい。そのまま持ち帰ろうとするとどこかで引っかかるため、盗難防止の目的で付けられているらしい。ただし、フックは付いていないようだった。


いまのところ、ドイツ人の友人から教えてもらった⑤が最有力である。確かに「METRO」では洋服も売っている。購入前の長い洋服を掛けるにはちょうど良さそうだ。


念のため、次回訪問時にお店のスタッフに質問してみようと思う。
その時には謎が解ける、はずた。

マルギット橋(Margit híd)のたもとで見事に美しく咲きほこるピンク色の花に出逢った。



ライオン像の背景を、華やかに演出している感じ。

たぶん、桜の一種なんだと思う。
ずっとそこにあったはずなのに、こんなに綺麗な花を咲かせる木だったなんて、全然気づかなかった。


季節が変わって、見える景色もびっくりするくらいに鮮やかに変わった。

ブダペストの街中の駐車場前で見つけたパンジーの花壇。



最初わからなかったのだけど、よく見ると車のタイヤにペイントしたものが花壇になっていた。そして、どことなくハンガリーを含む各国の国旗カラーがモチーフになっているような感じ だ。ひとつひとつ違うのが面白い。


見ているだけで、心が和んだよ。

重いコートで重装備していた暗い冬の日々がまるでウソのことのように、ブダペストにもいきなり春がやってきた。


街中のお花屋さんもカラフルなディスプレイに。



大きな広場にもお花を売る露店をよく見かけるようになった。鉢植えを買って家で飾りたくなった。バルコニーがないので、窓辺に飾るしかないのだけど。


空も太陽もまぶしくて、思わず陽気になってしまう季節はもう始まっていた。

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