ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

2016年10月

セーナ広場(Széna tér)は、かつての1956年ハンガリー動乱の際、ブダの若者や労働者たち数百人がソ連軍と対峙した場所。
大型ショッピングセンター「MAMMUT」の前にもその記念碑が設置されている。



記念碑のそばには、当時の人々の写真と献花が並んでおり、ショッピングセンターの外壁にも大きなポスターが。


当時から60周年となった今もなお、ここで戦った人々を近くに感じた気がした。

パンノンハルマ(Pannonhalma)の丘の上の修道院には、36万巻もの蔵書を有するという図書館が併設されている。



中に入ると、そこは別世界。見渡す限り蔵書で埋め尽くされている。
ちなみに訪問は2回目なのだが、この地球儀がある区画は前回訪れた時は別の区画にあった。



見上げるほどに高い天井には、息をのむほどに美しいフレスコ画も。





何時間でも居続けられそうなほど、幻想な世界あらゆる学問が結集されているという空気を体感できる。


車がないと行きづらいのが難点だけど、また時々は訪れてみたい。


1956年のハンガリー革命から60周年で、ブダペストのトラム6番線の一部が期間限定の記念車両で走っている。




「1956番線」と書いてあるので、初めて見た時はちょっも戸惑った。でもよく見ると行き先区間は6番線のものと同じだ。


通常はSIEMENS製の新型車両だけど、こちらはおそらく当時走っていたものと同じ車体。ちなみにこれと同じような型は他の路線でも見かけるのだけど、やはり環状通りを走る姿は写真に撮るとポストカードのような1枚になる。




今のところ、6番線の通常車両か、ほぼ同じ路線を走っているトラム4番線にしか出会えていない。2016年10月23日〜11月4日まで運行しているとのことなので、まだ乗れる機会があるかも。



※追記:10月31日にやっと乗れた!
内部も当時を再現した感じだった。 
ガタゴトと容赦なく揺れるのも、趣深い。

西駅からトラム4番か6番で隣のヤーサイ・マリ広場駅(Jászai Mari tér)の近くにあって、前から気になっていた「ゲンビ(Gömbi)」 というスタンド。


「ゲンビ(Gömbi)」とは、ドーナツボールのことのようで、さまざまあるトッピングの中から、試しにチェダーチーズを選んで買ってみた。




ひとくちで食べるにはちょっと大きいくらいのサイズが6個入っていて380HUF、プラスチェダーチーズのトッピングが100HUF合計480HUF(約192円)。かわいいスマイルの顔も描いてくれた。
パッケージは片手で持てるし、専用のスティックも付いているので手を汚さずいただける。ちなみにこのスティックの袋にはハッシュタグ(#)の後に言葉が印字されていて、おみくじのように1本引いて持っていくスタイル。私が引いたものには、「#bellyhappiness(お腹の幸せ)」と書いてあった。まさにその通り。



まんまるの形をしたキャラクターもかわいくて、よく見ると小さなボールを大事そうに抱えている。間違いなくゲンビを抱えているのだろう。


外側はサクッとしていて、中は予想よりも柔らかい食感だった。チェダーチーズの塩味との相性もバッチリ。そのままブダペスト西駅まで歩いている間に完食してしまっていた。


後で気付いたのだが、そもそも甘いゲンビ塩味のゲンビ2種類があるようだ(私が購入したのは塩味の方)。トッピングはチョコレートやラズベリー、キャラメルといったおやつ系か、チーズやバーベキューなどお食事系から選べて、おそらくトッピングを追加する場合は、それに合わせてゲンビの味も決められるものと思われる。


今度はおやつ系を試してみようかな。



住所:1055 Budapest, Szent István körút  9. Hungary
営業時間:月〜木14:00-23:00 金〜土14:00-3:00
※日曜日定休

ハンガリーとスロヴァキアとの国境にも近いパンノンハルマ(Pannonhalma)には、996年に創設されたハンガリー初のベネディクト会の修道院がある。
がないと行きにくいのがちょっと難点だけど、修道院は外観も聖堂も美しく、特に併設の図書館の中はハリーポッターの世界を彷彿させるような壮大な眺めだ。


修道院の敷地には、他にも神学校植物園ワイン醸造所などに加えて、レストラン「VIATOR」 も併設。醸造所産のワインを楽しめるうえに、提供される料理はハンガリーでもトップレベルとのこと。というわけで、修道院の観光のついでにさっそく訪問。



ガラス張りの店内は、外から差し込む自然な光で明るく、iPhoneのカメラでも充分撮影映えするくらい。



スターターにフォアグラのグリルを注文。3,390HUF(約1,360円)。




こんがりとトーストされたパンと、キャラメリゼされたキャベツが添えられている。シェアしながら、少しずついただいた。


その前に、修道院産のワインで乾杯。Tricollis」という白ワインだ。



口あたりがよくほんのり辛口。同行者のひとりはこの後お土産に買って帰っていた。


添えられているパンも美味しくて、ついついお代わりしてしまったが、メインはこれから。




私が注文したのは、水牛のコンフィのマッシュドパンプキン添え。3,250HUF(約1,300円)。



お肉がとっても柔らかくて、贅沢な味わいだった。マッシュドパンプキンは濃厚な口当たり。ローストしたニョッキのようなものとクルミも添えられていた。


同行者のひとりはマンガリッツァ豚のチョップのスイートポテトとビーツ添えを注文。こちらは4,450HUF(約1,780円)。



一瞬牛肉でないかと見間違えるほどに豪快な塊で登場した。さすが「食べられる国宝」といわれているだけあって、堂々とした風格。添えられているスイートポテトは、ニンジンのような色合いをしていた。味はさつまいもと同じだったのかな?



ランチにしてはちょっと贅沢してしまったけど、日本で同じグレード&メニューだったら、価格も倍以上するかもしれない。


本当に行きにくいのだけが難点だけど、いつかここで誕生日を過ごしてみたい。
ひとりでもいいから!(笑)


住所:9090 Pannonhalma, Vár 1. Hungary
TEL:+36-96-570-200
営業時間:火〜金11:00-22:00 土10:00-23:00 日10:00-18:00
※月曜日定休

↑このページのトップヘ