ドナウの東か、遥かもっと東から

2016年7月末よりハンガリーのブダペストで生活し、2019年8月末より東京へ。毎日が新しい発見の連続です。

2016年04月

週末は仲間たちと、下北沢の「柳(りゅう)」に集まった。


学生時代も社会人になってからも、下北沢という街はずっと馴染みが薄かったのだが、なぜかここ数年訪れる機会が増えた。3年に一度行くか行かないかくらいの頻度だったのが、今では様々な用事で3ヶ月に一度は行くようになった。
そのうち地図を見なくてもだいたいの位置関係がわかるようになってきた。このお店にしても、駅の南口を出て、坂をとことこくだって、くだりきったところで左に曲がって、となんとなく歩いていたらちゃんと着いた。


お店の扉を開けたら、カウンター席と小上がりのテーブル席。カウンター席には常連さんらしきお客さんがいた。カウンターの中にはこのお店の大将らしき男性と女将さんらしき女性の店員さん。下北沢は若者の街のイメージが強いけれど、ここは大人の落ち着いた空間だ。
テーブル席には誰も座っていなかったので、奥に個室があるのかと思っていたのだけど、予約されていたのはテーブル席だった。一番乗りだった。ちなみに個室はなかった。
程なくして仲間のうち2人が来たので、3人で先に飲み始めることに。




残りの2人を待ちながら、おすすめメニューから「水茄子刺」「小肌ガリ和え」を注文。




「水茄子刺」はびっくりするくらいみずみずしくてさっぱりしていて、食べ応えもある。「小肌ガリ和え」自家製とのこと。生姜だけでなく 大葉やゴマもたっぷりで、こちらもさっぱりと味がまとまっている。後で調べたら 「吉田類の酒場放浪記」 でも紹介されていたようだ。


そして、このお店の名物は「おでん」。それぞれ食べたいものを注文して、ひとつのお皿に盛り付けてもらった。




大根ちくわぶに、牛スジこんにゃくに、玉子がんもに、車麩カリフラワーと思い思いに注文。関西風の薄味のお出汁で体に染み渡るやさしい美味しさ。丁寧に仕込まれた感じが舌の先から伝わってくる。おでんってこれほどまでに上品な料理だったのか。ビールから乗り換えた 日本酒(八海山)のグラスも思わず進む進む。


それにしても、カリフラワーのおでんというのは初めてだった。ふと、ブダペストに引越してからも おでんを食べたくなったら、自分で作ってみようかって思えてきた練り物が手に入らなかったとしても 野菜を具にして楽しめるかもしれない。ウィンナーやベーコンを入れてもいいかもしれない。まあ、どんなに試行錯誤したって、ここのお出汁の上質な味には到底近づけないと思うんだけどね。


全員が集まったところでさらに注文。美味しいお酒とおでんと、楽しいトークで盛り上がる。おでんの後は「ハムカツ」なども注文。




この仲間とこうして過ごせるのもあと数ヶ月だと思うとやっぱり寂しいけれども、だからこそこのかけがえのない時間を大切にしなければならないって実感するわけで。  
日本酒の酔いがまわってきたのもあって、帰りの電車の中でちょっとだけしんみりしていたのはここだけの話。


03-3411-1998東京都世田谷区北沢2-1-1

それにしても、こういうオトナの雰囲気あふれるお店のカウンター席って、すっごく憧れる。次回からはひとりで入っても、いいよね?

今年2月のブダペスト滞在時のこと。


たまには地元の人々に混ざってトラディショナルなカフェでモーニングを、と思って入ったのが、ブダペスト西駅から歩いても10分程度のカフェ「EURÓPA KÁVÉHÁZ」


とは言っても「ブダペストの典型的なモーニングセット」がどんなものなのかよくわからず、モーニングメニューの英語版でScone (butter and cheese, potato)と書いてある中の「cheese」を注文してみた。そして、出てきたのがこちら。




「スコーン(scone)」というより、「ポンデケージョ(Pão de queijo) みたいだよね??


実際食べてみたところ、もちもちした食感で甘みが少なく、食感も味も日本でおなじみの「ポンデケージョ(Pão de queijo とそんなに変わらなかった。
ハンガリー語のメニューを見ると、「ポガーチャ・ブルゴニャーシュ(Pogácsa burgonyás)」という名前。「ポガーチャ(pogácsa)」は「スコーン」のような意味のようでそこまでは間違ってはいないよぅだったが、「ブルゴニャーシュ( burgonyás)」は「ジャガイモ」の意味。ジャガイモを原料とした焼き菓子やパンは日本では馴染みがないので、とても新鮮だった。このモチモチ感は、ジャガイモのでんぷんによるものだったのか。





開店直後のカフェには、ゆっくりした時間が流れていた。
こういうお店の常連になれたら素敵だなって、ふと思った。

おととい東京通勤事情 vol.1」を書く前に、ふと気になって少し前に話題になっていた「世界の駅乗降客数 ランキング 」をもう一度調べてみた。




50位までは45駅、100位まで見ても82駅に日本の駅がランクインしていると知り、つまりは日々の通勤地獄が世界では当たり前でないのだとわかって、逆に安心してしまった。
ちなみに今の職場も、その前の職場も、最初の職場も、通っていた大学も、転勤で住んでいた街も、ちょっと前まで住んでいた街も、全部最寄り駅がこの50位までにランクインしている。今までそれだけ人口流動の激しい中で暮らしていたわけだ。


そしてTwitterでもつぶやいたように、100位までで日本の次にランクインした駅が多いのがドイツ。リンク先のグラフを見ると、ハンブルグ中央駅は代々木上原駅、フランクフルト中央駅とミュンヘン中央駅は恵比寿駅や大手町駅と同程度らしい。ドイツに留学した時に、フランクフルトやミュンヘンにはよく電車で旅したが、確かに人の多さは想像できる。


個人的に意外だったのは、100位までにアメリカの駅がひとつもランクインしていなかったことなのだけど、ニューヨークの地下鉄はそれほど混雑しないのかな? やっぱり移動手段はタクシーが主流なのかな? 単純に調査対象から外れていただけなのかな?
さらにTwitterで紹介した記事は2013年のものだけど、2016年時点ではどうなっているのかな?


いろいろと気になりながら、この週末を過ごしている。

夏の引越しに向けて、実家の部屋を少しずつ整理している。


いろいろ出てくる。小学校の頃の年賀状、90年代のシングルCD、大学受験のための勉強ノート、最初の会社で交換した名刺、などなど。


その中でひとまとまりになっていたのが、2000年に行ったパリ旅行の記録だ。16年前の今日、私はルーヴル美術館にいた。「モナ・リザ」を見た記憶しかないのだけど、ここにそのアリバイがある。


当時はユーロ統合直前のため、通貨はフランス・フラン。1フランス・フラン=約20円なので、入館料45フランス・フランは900円程度。ちなみに今は15EUR(約1,860円)と約2倍になっているようなのは、当時学生料金で入ったからなのか、ユーロ統合で値上げされたかどちらかだ。


あの頃は若すぎて絵画や芸術品の本当の価値もよくわからず見ていたけれど、オトナになった今、もう一度ゆっくり見に行きたくなった。

今日は私事により、残り数少ない有休の中から午前半休を取得することになった。
起床時間はほとんど変わらなかったが、いつもと違って出かける準備にゆっくり時間をかけることができた。そして熱いコーヒーを飲みながら、ふとあることに気づいた。もしかしたら、毎日なんとなく感じているストレスの原因は職場にあるのではなく、朝の通勤ラッシュと夜の帰宅ラッシュにあるのではないか、と。


ブダペストに行く直前の1月末までは、通勤ラッシュとも帰宅ラッシュともほぼ無縁の生活を送っていた。職場の駅まで割と近かったこともあり、その分通勤時間も短く、ピーク時間帯を外すことができていた。実際、座れることの方が多かった。
それが今はだいぶ遠くから通勤していることもあり、行きも帰りもラッシュのピークど真ん中に重なってしまっている。プラットホームに溢れ出す人々の波にもまれて、乗ろうとしていた電車を見送ったのも、一度や二度の話ではない。乗れたら乗れたで車内は大混雑だ。


混雑だけでも充分エネルギーとモチベーションを消耗するのに、月曜日〜金曜日の5日間×往復の合計10回のうち3〜4回くらい、電車遅延運転見合わせに巻き込まれている。通勤で使う路線だけではなく、別路線の影響によるものも多い。代替経路が複数あるのが救いとはいえ、始業時刻の30分前に到着する予定が結局ギリギリになってしまうこともしばしばだ。


気付いたらそんなこんなで、毎朝目が覚めてから体を起こすまでの間、通勤電車が無事に運行するかどうか不安になってしまっている。出かける前に、朝のニュースでわかってしまう日もある。その時点で「運行状況に問題がない」と報じられていても、駅に着いたら状況が変わっている日もある。「自分の力でどうにもできないことにはあれこれ悩まない」と心に決めているのだが、それでもやはり気になってしまうものだ。


もちろん、私の通勤事情なんてまだまだ全然マシな方で、首都圏にはもっと過酷で深刻なケースが多い。それだけ通勤ラッシュや帰宅ラッシュでストレスを抱える人々も多いはずだ。満員電車でストレスを抱えた人々で、電車が満員になっている。負のスパイラルが続いている。これを断ち切るべく、満員電車を無くすことさえできるのなら、人々のストレスもかなり軽減されるのではないだろうか。


今日は朝の通勤ラッシュを回避することができてホッとしていたところで、帰りの電車がいつもにまして大混雑だった。
まだまだ戦いの日々は続く。



※写真は山手線新型車両「E235系」。ちなみにこの電車は混んでいなかった。


追記:
このトピックについては書きたいネタがまだまだたくさんあるので、タイトルに「vol.1」と付けてシリーズ化することにした。

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